WOWOW鑑賞

 
コーエン兄弟にハマる!
ヘイル、シーザー!
 
監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
出演:ジョシュ・ブローリン/ジョージ・クルーニー/オールデン・エアエンライク/レイフ・ファインズ/スカーレット・ヨハンソン/チャニング・テイタム/ドルフ・ラングレン/ジョナ・ヒル/フランシス・マクドーマンド/ティルダ・スウィントン/マイケル・ガンボン
 
1950年代のハリウッド。映画会社のトラブル請負人マニックス(ジョシュ・ブローリン)の日常は忙しい。アクション俳優ホビー(オールデン・エアインライク)の訛りがひどくて監督ローレンツ(レイフ・ファインズ)がキレるわ、人気女優ディアナ(スカーレット・ヨハンソン)の妊娠が発覚するわ。そうしたなか大作「ヘイル、シーザー」の撮影スタジオから主演のベアード(ジョージ・クルーニー)が姿を消す。
 
 
コーエン兄弟のコメディは苦手。本作、初めてハマれた。
 
トップ画にジョージを配したが主演はジョシュ。ギャラとプライドの高いスターを相手に面倒の繰り返し。そんなところに大手航空会社からの引き抜き話。家族もいるし、そりゃグラッと来る。
 
 
共産主義のくだりは「トランボ」で少し学んだので役に立った。その誘拐犯とのやりとりがメインだが、本作はコメディ。ミステリー要素はない。撮影所に起こるあんなことこんなこと。当時の空気感が想像できて楽しい。
 
共産主義にかぶれるスター。訛りの強いアクションスター。スキャンダルクイーン。いろんなところにモデルがいそうで詳しくないのがもどかしい。
 
 
とてつもなく大忙しのジョシュ。思えばこの頃から出ずっぱり。大スター・ジョージが想像以上のボケ役。「ハン・ソロ」が初見だったオールデンが爆笑。あの青春スターのことかしら。
 
チャニング・テイタムのタップが超ステキ。ゲスト出演なのかと思えば…おっと危ない。ティルダ・スウィントンが二役(笑)。彼女のコメディはいいね。フランシス・マクドーマンドの出演シーンは大好き。
 
 
毎日早く帰れて収入もよい。なのに引き抜き話に悩むマニックス。決断したのは交渉人の映画への侮蔑と妻の助言。忙しくて面倒で生活を便利にするサービス産業でもない。が、彼らが作っているのは「夢」であり「喜び」である。
 
マニックスの決断には溢れる「映画愛」…いや「仕事愛」がある。
 
hiroでした。