WOWOW鑑賞 春のホラーナイト③

後の映画に大きな貢献した小規模ホラー
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト

監督・脚本:ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス
出演:ヘザー・ドナヒュー/マイケル・C・ウィリアムズ/ジョシュア・レナード

大学の映画学科の学生ヘザー、マイク、ジョシュの3人は魔女伝説が残る森のドキュメンタリーを撮るために森に入ったまま行方不明になる。捜索が打ち切られて後、彼らが撮影したと思われるフィルムが発見された。

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そのフィルムがこれ、という設定。実話じゃなくて、いわゆるモキュメンタリー。

公開当時、用意周到。魔女伝説を創作し、フェイク情報を流し、嘘の特番を作り。ホラー好きならきっと飛びつく(当時のhiroは蚊帳の外)。見つかったフィルムも編集前の揺れ揺れ映像。いわゆるPOVオンリー。スクリーンだったらきっと酔う。

資金が乏しいゆえ「怖い」も最小限で最大効果を上げる工夫。金のかかる特殊メイクやVFXは無し。徹底して見せないという発想。何に追われているのか、キャラクター同様観客もわからない。これがたまらなく怖い。

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仲良く映画を撮りに行った3人の関係が徐々に崩壊。その過程をカメラが収める。映像に残るというのは怖い。

モキュメンタリーもPOVも今じゃ常識。本作の成功はそのきっかけ。「ここで?」な終わり方は面食らった。ただし、後の映画作品への貢献は多大。小規模作品のなかにこそ映画の未来があったりするから、面白い。

700万円ほどの制作費で28億円を叩き出した本作。成功には「お金がないなりの工夫」がある。



hiroでした。