15本目(3月3日鑑賞)
マーベルは本気で思ってる気がする
出演:チャドウィック・ボーズマン/マイケル・B・ジョーダン/ルピタ・ニョンゴ/ダナイ・グリラ/マーティン・フリーマン/ダニエル・カルーヤ/レティーシャ・ライト/ウィンストン・デューク/セバスチャン・スタン/アンジェラ・バセット/フォレスト・ウィティカー/アンディ・サーキス
世界一の強度を持つ鉱物ヴィブラニウムを基盤に独自の文明とテクノロジーをもつワカンダ。ヴィブラニウムが世界の脅威になることを恐れたワカンダは、ホログラムでヴィブラニウムと都市を隠し、貧しい農業国と見せかけていた。テロ被害で父王を失ったティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が王位についた頃、唯一ワカンダからヴィブラニウムを持ち出した男クロウ(アンディ・サーキス)の陰謀が動き出す。
アカデミー授賞式でも「多様性」の引き合いに出された本作。海の向こうで大ヒットらしい。
「シビル・ウォー」で初登場のブラックパンサー。コミックを知らないhiroは自己紹介もそこそこに現れたヒーローがサッパリわからず。そのピン作品公開に期待は膨らむ。
困った。漆黒のヒーローが暗闇で闘う。どこだ、どこにいる。きっと懸命にアクションしている。なのに暗い画面はもったいない〜。
物語は起承転結の王道。王位継承の物語と国の在り方。部族同士が既得権益を守るために争う構図。国境部族、鉱山部族、王族と衛兵…機能も性質もわかりやすい。
本作の敵は宇宙人でも怪人でも魔法使いでもない。人間同士の争いである。これ、本作の大きな特徴。そう、この架空の国の内紛は、我々の世界で絶え間なく続く戦争に他ならない。
ボーズマンは「42~世界を変えた男~」で初主演後、「ジェームズ・ブラウン」はじめ主演作が続く。敵対位置のマイケル・B・ジョーダンは「ファンタスティック・フォー」に続くマーベル作品。つまり「ファンタ…」はもうない?
ルピタ・ニョンゴはハリウッドに不可欠な存在に成長。ダナイ・グリラがカッコよすぎでエンシェント・ワン級。妹役レティーシャ・ライトがチャーミング。本作、女性キャラが強くて魅力的。
ラスト、チャラは国際社会に打って出る。世界平和のために。そこで「壁」発言。この時期にだ。
武器にも転用できるヴィブラニウム。例えるなら「核」。それをたっくさん持っているワカンダ。周辺国の思惑、動向等、今後の描き方には注目。
「シビル・ウォー」以来、エンターテインメントで平和を語るマーベル。ヒーローが世界を救う…マーベルは本気かも。
hiroでした。
脚本6 映像8 音響7 配役8 音楽7
36/50