5本目(1月25日鑑賞)


熱と二人の美女
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ジオストーム
 
監督・脚本:ディーン・デヴリン/脚本:ポール・ギヨ/音楽:ローン・バルフェ
出演:ジェラルド・バトラー/ジム・スタージェス/アビー・コーニッシュ/アレクサンドラ・マリア・ララ/ダニエル・ウー/エド・ハリス/アンディ・ガルシア
 
2019年、環境破壊の影響で大型自然災害が発生。世界は協力して異常気象をコントロールする衛生システムと国際気象宇宙ステーションを開発。ダッチボーイと名付けられたシステムは、開発者である米国の科学者ジェイク(ジェラルド・バトラー)を責任者に米政府の3年間の試行運用がされていた。システムの国連譲渡が迫ったころ、不適切な運用によりジェイクは解雇。弟のマックス(ジム・スタージェス)が後任となるが、2022年、システムが暴走しアフガニスタンを異常な大寒波が襲う。一方ステーションでもスタッフの一人が謎の死を遂げる。
 
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最強寒波のなか地雷覚悟で鑑賞。いい方向に裏切られて満足。

粗い。話も細かいセリフも科学的根拠も、探せばいくらでもアラが見つかりそう。そういう時は探さないのがコツ。アラは捨てて別の何かを得るか、諦めるか、だ。

ありえなさそうな設定を御都合主義でねじ伏せる力技。ワクワクだ。大スケールの怒涛が押し寄せる。話だとか映像だとかじゃない。本作の核は「熱」だ。

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こういう熱、経験がある。「インデペンデンス・デイ」を初めて観たときの熱だ。あれこれツッコミながら最後まで観てしまう。そしてまた、テレビでやってると観てしまう。デヴリン監督はエメリッヒ組の製作・脚本担当だと知って納得。

バトラーは良い。ファントムで世の女性を魅了しながらも、ホワイトハウスで大暴れ。こっちでも活躍してくれるのだからいい人だ。ジムは相変わらずイケてるのかいないのかわからない。黒目がちで犬顔。愛犬家にはたまらない。

アンディ・ガルシアエド・ハリス。クロっぽいキャストをあえて二人投入。どっちがクロか、両方クロか、他にクロがいるのか。それは観てみて。

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二人の美女に目が止まる。

一人は大統領のシークレット・サービスでマックスの秘密の恋人サム。警護のプロだから胸がすくほど強い。格闘、運転、射撃…組み伏せられたくなりますやん。演じるアビー・コーニッシュにブログ男子は熱狂。

もう一人はドイツ人科学者でステーションの責任者ウーテ。困った時に的確な助言。助けてほしい時に必ず手を差し伸べてくれるパートナー。演じるアレクサンドラ・マリア・ララはかなり好みなルーマニア人。

宇宙兄弟」っぽい二人が主人公…だけども二人の女性がいたからこそ。ジェンダーの時代。

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米大統領とメキシコの関係。時事ネタもぶっこむあたり、なかなかの手練れ。「インデペンデンス・デイ」がアメリカ万歳だったのと比べれば、本作はかなり悪者なアメリカ。

地球を痛めつけてきた人類。その影響に気付いても何もしなかった人類。それでも自然をコントロールしようとする人類。代償を支払う日はいつか来る…説得力あるなぁ。ラストカットは人類の希望なのか、あるいは皮肉なのか。


 
hiroでした。



脚本8 映像8 音響8 配役8 音楽8
40/50