WOWOW鑑賞 新海誠を観てみよう②
山崎まさよしの曲の世界観
小学6年生の貴樹(三橋研二)と明里(近藤好美)は転校生同士仲良くなるが、卒業後明里は栃木へ引っ越していった。その後も手紙をやり取りしていた二人だが、貴樹は中学2年から鹿児島に引っ越すことが決まると、栃木まで明里に会いに行く決意をする。
第2話 コスモナウト
種子島の高校に通う花苗(花村怜美)は、進路が決まらない上に得意なサーフィンも身が入らない。中学の時に東京から転校してきた貴樹のことが気になり、想いを伝えることができずにいたからだった。
東京に出てきた貴樹は抱き続ける明里(尾上彩華)への想いを捨てきれない毎日を送る。
鮮烈な作品タイトル。冒頭、その意味は語られる。5cm/s=桜の花びらが落下する速度。12歳からスタートする貴樹の人生の速度がテーマ。
「One more time,One more chance」。この山崎まさよしの名曲世界を表現した作品と思っていい。hiroはこの曲が好きなのだが、都会の街の風景は見事…それだけだったかなぁ。大人びたセリフの数々もリアリティからかけ離れる。特に第1話が。
三部構成。三部に分けた訳も、視点を変えた理由も、hiro程度の映画センスではわからない。第3話の作り次第では名作になったかもしれないのに。「いゃ、あの第3話がいい」という方もいそう。好みの分岐点かな。
この短さで劇場公開時の鑑賞料金も気になるところ。キャラの表情の希薄さも前作よりも後退。
ショートフィルムで語る恋模様…苦手かも。後の「言の葉の庭」の原型かな。
hiroでした。