63本目(8月29日鑑賞)
蒼いピーターの成長日記
監督:ジョン・ワッツ/脚本:ジョナサン・ゴールドスタイン/ジョン・フランシス・デイリー/クリストファー・フォード/クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ/音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:トム・ホランド/マイケル・キートン/ジョン・ファヴロー/ゼンデイヤ/ジェイコブ・バタロン/ローラ・ハリアー/トニー・レヴォロリ/ロバート・ダウニーJr/マリサ・トメイ/グウィネス・パルトロー/クリス・エヴァンス/ジェニファー・コネリー
アベンジャーズ・ニューヨーク決戦の残骸を処理していたトゥームス(マイケル・キートン)は、宇宙から持ち込まれた物質を独占するダメージコントロール局に現場を追い出される。8年後。アベンジャーズのベルリン決別戦でヒーローデビューを飾ったスパイダーマンことピーター(トム・ホランド)は、誇りを胸にニューヨークへ帰還。トニー(ロバート・ダウニーJr)、ハッピー(ジョン・ファヴロー)に送られ帰宅の途にあった。
ピーター・パーカーが蒼い!
15歳の等身大。トビー版、アンドリュー版のピーターは、両親の秘密、叔父の死、それと恋とでできていた。だから大人びていた。トムホ版は認められたい虚栄心、それと恋だけでできている。だから陽性。
トムホ版は友だちもたくさん。イスの男・ネッド(ジェイコブ・バタロン)の寄り添い方がいい。リズ(ローラ・ハリアー)はもう出ないのかな。ゼンデイヤ演じる女子の存在感…役名を見たらミシェル・ジョーンズ。ははぁ、MJだ。おバカなフラッシュ(トニー・レヴォロリ)もまた出てきそうで期待。
アクション控え目。というか、トビー版は初体験の動きに驚き、アンドリュー版はライド感に歓喜。これで完成形ゆえ本作アクションが霞む悲運。助けを求めたのはスーツ機能。しかしそれもアイアンマンスーツの匂い。
不親切ではある。トゥームスが集めてるものは何なのか。ニューヨークとベルリンで何が起きたのか。シリーズ未見の方には厳しい。ピーターは最初からスパイダーマンで、クモに刺された経緯等はセリフのみ。初スパイディーの方も置いてけぼり。
元バットマンのキートンがマーベル参戦。戦闘モードは「バードマンかよ!」と突っ込んでおこう。ダウニーがトムホを導く父…だと思ってたら、その役はファヴロー。そのファヴローが「アイアンマン2」以来の大活躍。
マリサ・トメイがメイおばさんイメージを一新。グウィネス・パルトローにはビックリ。クリス・エヴァンスには笑わされる。ジェニファー・コネリーを探したが見つかるわけがない。声だもの。
口数が多くて、頼りないスパイディ。イラッとさえする。だがそれが等身大の15歳。終わる頃には少し大人になっている。そう、本作はピーターの成長日記。
ちなみに予告でおなじみのランデブーシーンは本編にはないよ。←一番の驚きかも!
脚本7 映像8 音響8 配役8 音楽7
38/50