HDD鑑賞

 
エンタメ・ミステリーに耳をすます
{7D4D13E4-5FCE-49B7-ABF7-F0E9D3DA9292}
レッド・オクトーバーを追え!
 
監督:ジョン・マクティアナン/脚本:ラリー・ファーガソン/ドナルド・スチュワート/撮影:ヤン・デ・ポン/原作:トム・クランシー
出演:ショーン・コネリー/アレック・ボールドウィン/スコット・グレン/サム・ニール/ジェームズ・アール・ジョーンズ/ティム・カリー/コートニー・B・ヴァンス/ステラン・スカルスガルド
 
冷戦下のソ連から、無音の推進システム・キャタピラーを搭載した原潜レッド・オクトーバーが艦長ラミウス(ショーン・コネリー)ら乗組員とともに消えた。ソ連艦隊の奇妙な動きを察知した米CIAの分析官ライアン(アレック・ボールドウィン)はラミウスらの亡命だと推理する。
 
{EF50A40C-5DD0-445C-91D4-D9E8CF52F32C}
 
クランシーが好きで原作も既読。超絶に面白かった!映画は今回初。映画も面白かった!
 
潜水艦は目視で航行しない。窓があったところで視界はない。では何で航行するのか。海図とソナーだ。ソナーとは健診で使われるエコーと同じ。超音波を発信して戻ってくればそこに「何かがある」ということになる。海底には起伏もある。平面の海図を立体的に理解するイマジネーションも要する。海底を目隠しして進む技術…驚愕。
 
こんな「初耳」に読んだだけで痺れた。これを映像化。音と時間の緊張感がたまらない。ながながと書いたが実はこれが本作のキモ。このソナーが大活躍する。
 
{4D818AC2-FFB9-4A26-88E4-673FD5E32230}
 
ジャック・ライアンはクランシーの数々の作品に登場。ライアンが初めてスクリーンで実像となったのが本作。その後「パトリオットゲーム」「今そこにある危険」等々映画化が続いたがボールドウィンは本作だけ。以降、ハリソン・フォード、ベン・アフレックが歴任。最近では「エージェント:ライアン」のクリス・パイン。
 
前述のようにソナーが活躍=米艦ダラスのソナー員ジョーンズ(コートニー・B・ヴァンス)がカギ。映画では原作よりも扱いが軽い印象。原潜の中での発砲はハリウッドの甘さか。原作にあったかどうだっか。
 
{AEC09D03-D3F4-4847-91A7-D11D83AE5839}
 
これっきりのボールドウィンは華が足りなかったか。たしかにコネリーと並ぶと薄い。そのコネリーはベストキャスト。俳優としての重さが艦長の威厳に。
 
ラミウス相棒の副艦長にサム・ニール。出番多くて嬉しい。ラミウスの弟子でラスボスのツポレフにステラン・スカルスガルド。若いはずだがイケメンオヤジ。
 
{F7497452-D472-4D30-B5E3-0AF940D9823C}

原作は名作。映画も快作。狭い艦内に響く鈍いソナー音。読んでる時は想像でしかないものね。こういう音なんだー、と実感。調べてみたらアカデミー賞の音響効果賞受賞。
 
政治くさくて「アメリカめー」なラストではある。が、かの大国領事をギャフンと言わすオチにはニヤニヤ。監督は「ダイハード」のマクティアナン、撮影は「スピード」のデ・ポン。そりゃ面白いでしょ。
 

 
hiroでした。