38本目(4月29日鑑賞)午前十時の映画祭
 
自由の雨にまた泣く
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ショーシャンクの空に
 
監督・脚本:フランク・ダラポン/原作:スティーブン・キング/音楽:トーマス・ニューマン
出演:ティム・ロビンス/モーガン・フリーマン/ボブ・ガントン/ウィリアム・サドラー/クラッシー・ブラウンズ/ギル・ベローズ/ジェームズ・ホイットモア
 
妻とその愛人を射殺した疑いで終身刑となった銀行家アンディ(ティム・ロビンス)は、ショーシャンク刑務所に収監される。そこで服役20年の調達屋レッド(モーガン・フリーマン)らと親交を深め、自分の居場所を作っていくが、看守の税金対策に知恵を貸したことをきっかけに、ノートン所長(ボブ・ガントン)らの個人会計士としての依頼が来るようになる。
 
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「午前十時の映画祭」で再見。スクリーンでは初。雨のシーンが強烈に残っていたが「その後」の記憶は落ちていた。それでも感動は変わらないのがこの映画の持つチカラ。
 
無実の罪〜服役。心温まるヒューマンドラマだと勝手に予測。当たっているけどハズレ。終盤、見事に痛快に覆される。
 
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おどおどしていた心優しいアンディ。彼が内に秘めていたもの。いつ決意したのか。いつから準備していたのか。
 
刑務所チームが騙され痛快。仲間たちも騙され「敵を欺くには…」的執念。そして、僕たちも。こういう騙され方は気持ちいい。
 
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冤罪を晴らす方法は他にあったのかも。なのにアンディの選んだ周到なプラン。随所に出てくる伏線の回収が見事。あらゆる行動が、いやらしさもなく、ラストに向かって収束する。
 
そして何より「20年」だ。文字通りコツコツと。気が遠くなるような遠大な計画。それを折れることなく続けた忍耐と精神力と執念に震える。
 
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初見はたまたま放送していたテレビ。そのまま観て、やめられずに最後まで。で、手にした自由を讃える雨のシャワーで涙した。それをスクリーンで再体験できる幸せ。
 
詳細は忘れての再見。そして、今回もやはりやられた、雨に。
 
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諦めない気持ち…なんて言うは易し。「精神論」ではない。計画と準備とスタミナがあってこそ、諦めない気持ちが持続する。それにしたって20年は圧巻。
 
人それぞれに「響く作品」というのがあると思う。心に響く、とか、生き方に影響を受ける、とか。初見で感動した本作、二度目は響きまくった。
 
 

hiroでした。
生涯ベスト・ランクイン!