25本目(3月10日鑑賞)
男子ウェルカムの心踊る冒険譚!
監督:ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー/脚本:ジャレッド・ブッシュ/音楽:リン=マニュエル・ミランダ/マーク・マンシーナ/オペタイア・フォアイ/製作総指揮:ジョン・ラセター
出演:アウリィ・カルバーリョ/ドウェイン・ジョンソン/レイチェル・ハウス/ジェマイン・クレメント/日本語吹替:屋比久知奈/尾上松也/夏木マリ/ROLLY
南の島の小さな村。長の一人娘モアナ(アウリィ・カルバーリョ)は幼い頃から海に惹かれながらも、外洋に出てはいけないという父の教えに従っていた。16歳になった年、海は急に不漁になり、村人の生活が脅かされる。時を同じくして祖母タラ(レイチェル・ハウス)も世を去る。半神半人のマウイ(ドウェイン・ジョンソン)によって盗まれた命の神テ・フィティの心を返しに行け…祖母が残した言葉に背中を押され、一人外洋に向かって舟を漕ぎだす。
毎年、2〜3月は大忙し。年度末だし、どこもそんなもんだろう。帰宅して寝ても、朝起きればまた仕事。身体は休めても心の疲れは簡単には取れない。そんな忙しいときに映画を観る。これを読まれている大半の方が理解してくれるであろうことが嬉しい。
癒されること間違いなしの本作。混雑必至の初日ながら仕事を切り上げて鑑賞。やはりディズニーは裏切らない。
海の映像が絶賛。ディズニーだから何の心配もなし。そして再認識する…やっぱり海が好きだと。能力者ではないが泳ぎが苦手なhiroなのに、だ。波を切る舟。そのスピード感。うん、いつかはトライしよう。
「アナと雪の女王」の後。そのプレッシャーは尋常ではない。女の子を中心にブレイクした前作に比べて本作はもっと大人向け。義務と信念と勇気。大人男子でも入りやすい冒険譚。そう、多くの大人がモアナなんだ。
マウイのキャラが今までにないパターン。イケメンではない。そして暴君である。彼と旅する我々も徐々に気付かされる。愛すべきキャラクターなのだと。動物に頼らないのも特色。ほぼ人間(と神)の物語。
生活の安定を守ることも大切。本作では危機に直面した主人公の勇気を問う。映画は社会の投影。従業員の安定と経済の低迷がそれ。頑なに守りに入る経営者。我々モアナは何をすべきなのか。
人間と自然は今よりも近い距離で共存していた。その世界観のなかで現代社会に生きる我々に贈られるエール。言葉通り「勇気を与える」一本だ。
hiroでした。
脚本8 映像9 音響7 配役7 音楽9
40/50