再鑑賞(1月7日鑑賞/二回目)FP⑤
 
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この世界の片隅に
 
hiroの2016年TOP10入りのアニメ。フリパ期間中にまだ上映していたので再鑑賞。
 
徐々に動員をのばし、上映館数も増加。好調だった昨年の日本映画。その一因となった一本。特に評価されるのがTOHO優位の現状にあり、東京テアトル製作だということ。
 
また、作品趣旨に賛同した方々のクラウド・ファウンティング(支援制度)によって作られたことにも注目。支援者のお名前は、エンドテロップにもパンフレットにも表示されているので要確認。のんの話題よりも作品そのものが評価されているのが嬉しい。
 
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二回目は、絵を描くのが好きなすずの絵に注目。いたるところに挟み込まれるすずの妄想がすずが頭の中で描く絵。本作の骨子。空襲の着弾煙を見て絵を描きたくなる衝動…不謹慎だと反省しながらも、それがすずと戦争との距離。時限爆弾シーンの心象は、何が起きたかわかっている二回目はかなり辛い。
 
すずの夫周作、義姉径子の心の動きも、じっくり観られた。特に径子の心情の変化がとても丁寧。長男の件はすっかり記憶から抜け落ちていた。
 
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結婚初夜のくだり、戦地へ向かう水兵の旧友のくだりなどは、あどけない絵柄にもしっとりとした艶がある。
 
原爆投下のその日のこと、敗戦を知った時のすずの反応、妹すみのその後の暗示…終盤は印象的で痛いシーンが続く。ラストシーンに救われる。
 
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私ごと。仕事始め早々非常に落ち込む出来事があった。その処理が続いている最中に本作の再見。その時代を生きた人々の姿を見ていると、こんなことで落ち込むなど失礼千万に思えてくる。初見時レビューで勇気をもらったと書いていた。そして、再び勇気をもらっているのだから、hiroも成長がない。
 
 
hiroでした。
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