WOWOW鑑賞
ワンコ好きならいい人だろ、ジョンは
監督:チャド・スタエルスキ/脚本:デレク・コルスタッド/音楽:タイラー・ベイツ/ジョエル・J・リチャード
出演:キアヌ・リーヴス/ミカエル・ニクヴィスト/アルフィー・アレン/エイドリアンヌ・パリッキ/イアン・マクシェーン/ジョン・レグザイモ/ウィレム・デフォー
病気で亡くした妻が遺した犬を殺され、大切な愛車を盗まれた元殺し屋のジョン(キアヌ・リーヴス)。犯人は、有力マフィアのボス・ヴィゴ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子のヨセフ(アルフィー・アレン)。かつて不可能と思われる依頼を成功させたジョンのおかげで今の地位を得たヴィゴは、事態を知ってジョンを迎え撃つ命令を出す。
殺し合い祭。良くも悪くも。
勢力を伸ばしていたヴィゴの下で働いていた殺し屋ジョンがある女性と恋に落ちて闇の仕事から手を洗うと言い出したのでヴィゴが絶対不可能な大物殺しを条件にしたらジョンが見事にやってのけてヴィゴはマフィアのトップにのし上がりジョンは晴れて円満退職…なんていう前置きはチラチラ混ぜるセリフから推し量れ。
要は怒らせちゃならない男を怒らせてしまってサァ大変、っていう話。ヴィゴが手下を放ってからはひたすら殺し合い。
トリックも裏切りもない。構図はシンプル。二人ばかり、どっちにつくかな的なキャラがいる程度。ガン・フーと銘打ったガンアクションをお腹いっぱい堪能できる。
ジョンがキレた理由はわかる。が、殺しのスキルがあるからこその反撃。常人にはわからない。ジョンとはどういう人物かが見えてこないから、ダメな人には評価が上がらない。
キアヌの「完全復活」が謳われるキャッチコピー。この前後の精力的な映画出演をみれば納得。ただ本作、大作という印象はなく、正統派B級の匂い。続編の話も出ているが、煽りすぎると空振りが怖い。
ウィレム・デフォーが若い。いゃ、見てくれは歳相応。痛めつけられ具合がお年寄り向けでなく、単純に心配しつつ感嘆。
個人的には、一回みればいいかな級。アクションも、何をしてガン・フーなのかよくわからず。撃つ殴る蹴るの繰り返し感は拭えず、お腹いっぱい。
唯一、ジョンの人柄が垣間見られるのがワンコ。ワンコ好きに悪い人はいない。だから許す。
hiroでした。