58本目(9月3日鑑賞)

 
RADWIMPSが疾走する!
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君の名は。
 
監督・原作・脚本・絵コンテ・編集:新海誠/作画監督:安藤雅司/音楽:RADWIMPS
出演:神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ/成田凌/悠木碧/悠木碧/島﨑信長/石川界人/谷花音/市原悦子
 
飛騨・糸守町の神社の娘三葉(上白石萌音)は、前日、高校で身に覚えのない奇妙な行動をしていたことを聞かされる。一方、東京でアルバイトに明け暮れる高校生・瀧(神木隆之介)も、ふだんの瀧らしくない行動をとっていた。それぞれのノートやスマホに残された記録から、会ったこともない誰かと入れ替わっていることに気づく。
 
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初めて予告を見た瞬間から「これ観る!」と決めていた。新海誠?…知らん。(笑)
 
都会の風景と田舎の風景対比。細田作品「サマーウォーズ」の匂いプンプン。さらに「入れ替わり」は大林作品「転校生」。現役中高生はもちろん、昔中高生だった大人たちの琴線もくすぐる要素満載。
 
公開されるや、えらいことになっている。夏休み中でもあり、連日朝から大盛況。気持ちはわかる。

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夏のジブリ作品がなくなり、細田作品も今年はおやすみ。そこに来ての本作。「シン・ゴジラ」と並んで今年の顔になりそうな大ヒット。川村元気の手腕にも脱帽。
 
美麗なアニメやキュンとくるストーリーは言わずもがな。新海作品は未見だけど、こと本作に限っては音楽と疾走感と予告の作りは重要だった。
 
RADWIMPSが音楽担当。ヴォーカル曲4曲の使いどころも的確。タメ、助走、ダッシュと音楽がストーリーを疾走する。

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神木くんの声優力は「サマーウォーズ」等で実証済み。ヒット作の続く萌音ちゃんのプロ声優っぽさもまたいい。
 
自分も見知らぬ誰かとつながってるのかもしれない。大人も大切な何かをどこかに忘れてきてるのでは、と「糸」を解きほぐしたくなる。ただし、大人には膨大な時間がかかる作業。(笑)

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というわけでみなさんべた褒めだが、苦言も少々。以下、ネタバレ注意。
 
面白かったが、ラストが東京のせいもあり、印象として東京6、糸森4。家系や土地に由来する三葉の家族を中心に描いた方が、スケール感が出た気がする。瀧に寄ったせいで恋愛で終始した印象的が強い。「災害」のみで「復興」が描かれていないのも、どんなものか。たった3年で忘れられてしまうのも、寂しい話じゃないかな。
 
「サマーウォーズ」超えを期待したが、及ばず。
 
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みなさん褒めすぎじゃね、ってくらい褒めちぎってるので、ちょっと言ってみたくなった。(笑)
 
新海過去作、未経験。疾走感がある本作は異質なの?…他作品は苦手な予感も。ファンになるのはまだお預け。
 
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ともあれ、疾走しまくる、若さ溢れる青春ファンタジー。夏にピッタリのパワーのある快作。他の新海作品は関係なく、これは年一くらいで定期的に観たい。
 
 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本7 映像7 音響7 配役7 音楽10
38/50