57本目(9月1日鑑賞)

王道青春ストーリーなれど音楽不足
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青空エール

監督:三木孝浩/原作:河原和音/脚本:持地佑季子/音楽:林ゆうき
出演:土屋太鳳/竹内涼真/葉山奨之/堀井新太/小島藤子/松井愛莉/平祐奈/志田未来/上野樹里

大逆転で甲子園を決めた白翔高校の試合を見て入学を決めた大介(竹内涼真)。その試合で一心不乱に応援するブラスバンドを見て白翔吹奏楽部に入ったつばさ(土屋太鳳)。同じクラスになった二人は、大介が甲子園のグラウンドに立ち、つばさがスタンドで応援するという約束を交わす。

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ソラニン」「くちびるに歌を」…三木孝浩の音楽劇が好き。高校野球が好き。土屋太鳳が好き。これは観に行くよな。

原作は知らずに飛び込んだ。心配無用の王道青春ストーリー。平日夕方上映につき女子高生客多数。大半がすすり泣きという事態。そういう感性が一番鋭い年頃だものな。

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初心者が強豪吹部に入部なんて無理…かな? そういう挑戦、好き。ところが、恋に部活にすべてを手に入れるほど甘くないのが若者のリアル。全国を狙うモチベーションでは恋する時間などない。

実力の差、メンバー争い、対立、挫折、いろいろあるのも青春だね。…と言ってる元帰宅部hiro。説得力ゼロ。

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運動得意な太鳳ちゃんなのに、またしてもおとなしい役。そのせいか台詞回しが「Orange オレンジ」と同じ。「るろうに剣心京都大火編」から「応援」してるので成長に期待。

竹内くんは爽やか。それにでかい。野球部だものね。志田未来ちゃん、このグループだと抜けてうまい。水島くん役の葉山奨之は初見だが期待以上によかった。

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上野樹里は三木作品「陽だまりの彼女」つながり。「スイングガール」の女子高生が「のだめカンタービレ」で音楽家になり、本作で音楽教師。なんとなく感慨深い。

平アモーレ愛梨の妹・平祐奈も女優だったのは知らなかった。しかも「ソロモンの偽証」にも出てたという。観てんじゃん(笑)

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中高生にはど真ん中。大人にはちょっと物足りないながら「野球部キャプテン」って懐かしいな〜という感慨。

テーマは応援。人を支える、人に勇気を与えることの大切さを訴える主人公。若者だけじゃない。みんながみんな、自分のことで精一杯。人と人とをつなぐには、周りにいる人に目をやる余裕が必要。

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高校野球の応援席の喜怒哀楽。彼ら彼女らのなかにいろんなストーリーがある。人には語られない、彼ら彼女らだけのストーリーに汚れたオッさんの心も洗われる。

ただ、ブラバンを題材にした音楽劇である。演奏曲をもう少し聞かせてほしかった。



hiroでした。
1点のビハインドで9回裏無死一塁。普通なら送りバントだということは不問。



脚本7 映像7 音響7 配役7 音楽7
35/50