48本目(7月18日鑑賞)
監督:ジェームズ・ボビン/脚本:リンダ・ウールヴァートン/原案:ルイス・キャロル/音楽:ダニー・エルフマン
出演:ミア・ワシンコウスカ/ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アン・ハサウェイ/サシャ・バロン・コーエン/スティーヴン・フライ/マイケル・シーン/ティモシー・スポール/アラン・リックマン
貿易商だった父の船の船長として航海から帰還したアリス(ミア・ワシンコウスカ)。ところが、アリスを待っていたのは、船の売却話と机の前の事務職。何の手立てもなく途方に暮れていると、ワンダーランドのアブソレム(声:アラン・リックマン)が現れ、再びワンダーランドへ誘う。
ティム・バートン×ジョニー・デップの組み合わせが苦手。前作も世界観はさすがと唸ったが、独特のテンポについていけず。本作もなかなか腰が上がらなかった。
テンポが良い。摩訶不思議ファンタジーやら笑えないジョークやらの緩い展開に陥らず、アトラクションムービーとして成立。
ワンダーランドはアリスの心の中。ハッターは理解者でチェシャ猫(声:スティーヴン・フライ)は助言者。赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)は邪な心、白の女王(アン・ハサウェイ)は正しい心。すべてがアリスである。過去に縋り、二進も三進もいかなくなったアリスは、再びワンダーランドで心と対峙する。
新顔タイムのサシャ・バロン・コーエンが良い。時間といえば「モモ」の時間泥棒を連想する。本作のタイムは善人か悪人か。
ハードルが高くなかったからか、十分に楽しめた。もちろん前作ありきではあるのだが。「やっぱバートンでないとダメだな」なんて言えれば通っぽくなるのだが…。
過去は変えられないが、学ぶことができる。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的展開でありながら、パラドックス理論はアッサリ否定。アリスの旅は過去を知る旅となる。
白の女王は、過去に学び、言えなかった一言を言い、未来を変える。白の女王はアリスの…ラストにつながっている。なるほど。
hiroでした
脚本8 映像8 音響8 配役8 音楽7
計39/50