WOWOW鑑賞
女と男のニューヨーク①

ウディをウディたらしめた名作
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アニー・ホール

監督・脚本:ウディ・アレン/マーシャル・ブリックマン/撮影:ゴードン・ウィリス
出演:ウディ・アレン/ダイアン・キートン/トニー・ロバーツ/キャロル・ケイン/ポール・サイモン/シェリー・デュヴァル/クリストファー・ウォーケン

喜劇役者アルビー(ウディ・アレン)は、友人のロブ(トニー・ロバーツ)の紹介で歌手のアニー(ダイアン・キートン)と出会う。意気投合して一緒に暮らし始める二人だが、気持ちがすれ違うことが多くなり、アニーがレコーディングのために西海岸に拠点を移したことをきっかけに別れることになる。

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ウディ作品の中でも最も有名で最も愛されている作品のひとつ。映画史を語る上でも名があがる名作のひとつ。

だが、いかんせん、ウディ作品は初心者中の初心者のhiro。検索で出てくるような難しい話はサッパリ頭に入ってこない。なので、以下感じたまんま。違うこと言ってても許していただけたら幸い。

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ウディの語りから始まるオープニングにペースがつかめない。自身のことなのか、主人公アルビーのことなのか。その重複感は意図的なの?

アニーとの生活をベースに、過去のエピソードを演劇でいう「第四の壁」演出で描く。アニーがいかに大切な人なのかを語りながら、理屈っぽく、偏屈な自分を変える努力は一切ない。ウディ作品の主人公は欠点があり、ウディ自身を投影していると聞いた。あぁ、これがそれか。

大きな起伏もなく、hiroの苦手な長ゼリフで早口な会話劇。例に漏れずセリフに酔い眠くなる(笑)。

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二人はそれぞれに別のパートナーを得た後に再開し、以後良き友人となる。ご都合主義的ラストではある。

ラストの語りでアルビーとアニーの回想へ。何気ない日常の連続を通してみれば、本人の中ではドラマチックであり、歴史である。我々はそんなドラマのなかで生きている。

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クリストファー・ウォーケン?…と思ったらそうだった。運転に関するクダリは喜劇ネタか。くしゃみで例の粉を撒き散らすのも偶然だったらしい。これを使おうと決めたのも喜劇のそれ。

喜劇役者ウディの「ちゃんとした映画」が初めて評価された一本。ウディのここまでの歴史とチャレンジを詰め込んだ一作。

[追記]
今年公開の「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」は、ニューヨーク×ダイアン・キートン。屋上のシーンがそっくり。ブルックリン橋を見上げる公園でのシーンも同じ場所なのでは?「アニー・ホール」にインスパイアされているのかな。

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hiroでした。