16本目(4月10日鑑賞)

 
これがすずの力!
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ちはやふる-上の句-
 
監督・脚本:小泉徳宏/原作:末次由紀/音楽:横山克
出演:広瀬すず/野村周平/真剣佑/上白石萌音/矢本悠馬/森永悠希/清水尋也/津嘉山正種/松田美由紀/國村隼
 
千早(広瀬すず)は、高校入学と同時にかるた部を作ろうと部員を集める。それは、小学生の頃にかるたをやっていた仲間・新(真剣佑)との約束を果たすため。千早と新とかるたチームを組んでいた太一(野村周平)が同じ高校に入ることを知った千早はかるた部に誘い、経験者の西田(矢本悠馬)、百人一首オタクの奏(上白石萌音)、成績優秀な駒野(森永悠希)の5人でかるた部を創設する。
 

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バン! ダッ! ドーン!
 
千早の前で飛びかう札たち。そのスピード、音。オープニングから鷲掴みされたhiro。完全に広瀬すずの術中にはまる。
 
早々に物語のテンポやカラーを焼き付けるすずの目とパフォーマンス。以降、このポテンシャルは維持され、最後まで推進する。この作品、いい意味で「すずの映画」。すずの吐き出すセリフ、すずの一挙手一投足にゾクゾクする。
 
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原作は2巻までしか読んでない。が、千早がかるたを始めたきっかけや新の境遇…つまり小学生時代のエピソードが回想処理で、描ききれていないのはわかる。原作好きの方の突っ込みどころはその辺か。
 
…2時間しかない。泣く泣く端折らないといけない、どこかを。本作スタッフは、恋愛部分を薄く、部活部分を厚くしたのでは? 恋愛を薄くしては女子コミと言えない? 逆にイチャイチャがメインだったら観に行かなかったと思うな、hiroは。
 
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百人一首をひとつも覚えていないhiro。基本ルールは作品内で説明してる。勝った負けたは観てればわかる。理解するのに時間を費やすより、映像でわかるところは映像に任せてしまえばいい。その辺、映画的によくまとめてたと思う。
 
かるたを獲る音が重低音で大迫力。かるたという一見地味な競技を音響効果で重厚演出。試合も白熱。この効果もまた、映画らしいと思う。
 
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「上の句」「下の句」の二部作構成。酷評した「カノジョは嘘を愛しすぎている」の監督なのが心配だったが、期待以上の滑り出し。「下の句」公開が待ち遠しい。
 
説明不足は「下の句」次第。ソロモンの前例があるので安心はできないのだけど、ここまで、年間ベスト10有力なほどのお気に入り。走りまわって、跳びまわる、すずの瞬発力でロケットスタート大成功。

 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本7 映像8 音響9 配役8 音楽8
40/50