HDD鑑賞


蒼井優がおこす南風
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フラガール


監督・脚本:李相日/脚本:羽原大介/音楽:ジェイク・シマブクロ

出演:蒼井優/徳永えり/松雪泰子/豊川悦司/山崎静代/池津祥子/三宅弘城/菅原大吉/眞島秀和/寺島進/高橋克実/岸部一徳/富司純子


炭鉱の縮小が続く福島いわき。従業員の再雇用と炭鉱に頼らない町づくりのため、吉本(岸部一徳)を中心にハワイアンセンターの建設が進められる。フラを踊るフラガールをウリにしようと、東京からダンサーのまどか(松雪泰子)を招いてメンバーを募るが、応募したのは家族に内緒の早苗(徳永えり)、紀美子(蒼井優)ら4人のみ。炭鉱にこだわる住民の間では、センター建設に疑問の声も上がり…。


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「未見だったの⁉︎」案件のひとつ。何度録画しても観ないうちに消去してた作品。縁がないときはない。先日、ブロ友さんの生涯ナンバーワン邦画がこれとお聞きし、HDDにもあったので、ようやく観賞。

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先生役の松雪さん、大好きなのです。相変わらずお綺麗です。が本作、蒼井優の女優っぷりが凄くって。「友達に誘われて」設定だから、ダンスはダメダメ。やっと踊れるようになった時、最大のピンチが訪れる。母の前で一人舞う優ちゃん。自信に満ちた眼差しが凛々しい。スッと伸びる腕が掌が指先が、カッコよくって、美しい。

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前述ブロ友さんのイチオシ徳永さん。途中離脱するのですが、うん、可愛いですね。「うた魂♪ 」にも合唱部員で出てました。南キャン山崎静代も大抜擢。大物ぶりを披露。富司純子さんは目を瞑って声だけ聴くと「サマーウォーズ 」のばあちゃんだ。

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豊川悦司×寺島進のくだりは寅さんのよう。一徳さんのキレたセリフは、ホントに意味がわからんから凄い。眞島秀和をバンドマンに見つけてご満悦。お茶の間でブレイク中の番頭さん三宅弘城があのままなので歓喜。「少年メリケンサック」もあのままだったことを思い出す。

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不純な動機で始めた社交ダンスに嵌った「Shall we ダンス?」…水泳部の落ちこぼれ男子がシンクロに挑戦した「ウォーターボーイズ」…挑戦モノは失敗があるから面白い。成功があるから感動する。失敗も成功も、「一生懸命」の為せる技。「懸命」のない失敗は笑えないものね。

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クライマックスのフラはカメラの長回し。「ウォーターボーイズ」以来のスタンダード。失敗できないプレッシャーがのしかかる。そんな中、ソロを踊りきった蒼井優の「懸命」が響く。

第一人者ジェイク・シマブクロの心地よいウクレレと「いわき」を想う人々の心が、北国に暖かい風を運ぶ。


hiroでした。