HDD鑑賞 部活説明会④卓球部

 
I can fly!
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ピンポン
 
監督:曽利文彦/原作:松本大洋/脚本:宮藤官九郎/音楽:真魚
出演:窪塚洋介/ARATA(井浦新)/大倉孝二/中村獅童/サム・リー/荒川良々/近藤公園/松尾スズキ/山下真司/石野真子/津田寛治/佐藤二朗/染谷将太/竹中直人/夏木マリ
 
卓球に情熱をかける自信家のペコ(窪塚洋介)とペコに憧れて卓球を始めたスマイル(ARATA)。同じ片瀬高校の卓球部に籍を置く二人だが、スマイルの才能が開花したことで、幼馴染のアクマ(大倉孝二)、ライバルのチャイナ(サム・リー)、ドラゴン(中村獅童)ら、県内の強豪たちがざわめき出す。相棒のペコもまた、スマイルの存在が無視できなくなり…。
 
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「アツがナツいぜ!」
「ソコントコヨロシク」
「ヒーロー見参」

そんなセリフがイチイチ脳にへばりつく。同じ文字を口にしても窪塚のそれのようには絶対いかない。クドカン×ブクロのキング。このあうんが爽快。対照的なARATA時代の井浦の呟きが緩急。セリフの応酬と音楽が推進力になり、ピン♪ポン♪と突き進む。

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原作は未読だが、画像を拝見しただけで再現性の高さが予測できる。マンガの刻むビートまで映画に練り込んだ曽利監督の手腕、みごと。

曽利監督はCGの名手。本作、卓球シーンはほぼ100%CG。「あしたのジョー」のファイトシーン、「ICHI」の殺陣…美しいんだよな。

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さらに魅力的なキャラクター群。特徴的な容貌とセリフ回しで個性を確立。それでいて、獅童、大倉、荒川良々…味濃いめ、油多め。高校生に見えなくても、何の問題もなし。輪を賭けてベテラン夏木マリさんも特濃。

あと、ポイントとしては「湘南」だ。江ノ電、江ノ島、鎌倉高校前…うはうは。冒頭の「I can fly!」は片瀬江の島駅のまん前。やっぱ、いいな、好きだな。

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ストーリーは、ペコとスマイルの関係性が中心。百田尚樹の「ボックス!」(市原隼人×高良健吾で映画化)の二人の関係性に近い。「個人」が強くて「部活」薄いかな、とも思ったけど、中盤からしっかり部活してた。(笑)
 
何年も前に観たきりだったけど、楽しいね「ピンポン」。
 
 
hiroでした。