奈緒子

HDD鑑賞 部活説明会③陸上競技部

出だしはいいのにな

奈緒子

監督・脚本：古厩智之/脚本：林民生/長尾洋平/原作：坂田信弘

出演：上野樹里/三浦春馬/笑福亭鶴瓶/柄本時生/佐津川愛美/富川一人/タモト清嵐/結城洋平/藤本七海/綾野剛/嶋田久作/奥貫薫/嶋尾康史/山下容莉枝/光石研

小さい頃、ぜんそくの療養のために日本海の島・波切島を訪れた奈緒子（上野樹里）は、自分の不注意で一人の漁師を事故死させてしまい、漁師の一人息子雄介（三浦春馬）に罵倒される。

高校生になった奈緒子はぜんそくの症状も安定し、陸上部に入部して部員の手伝いをしていた。ある日大会の手伝い中、波切島高校の選手に、疎遠だった雄介の名前を見つける。

人気コミックの実写映画化作品。「のだめカンタービレ」で振り切れた演技を披露した上野樹里、実は実力派。案外のだめと正反対の重い役が多い。本作も心の傷を抱いている少女役。期待は高まる。

原作未読ゆえ、以下映画鑑賞のみの感想。

設定よし。再会に戸惑う感じもよし。春馬くんもまずまずの登場。二人の間で笑福亭鶴瓶師匠が言う。「二人ともあの時から時間が止まっとる」

…え？ なんでそう思ったん？ でもって奈緒子も合宿に参加？ それがなんかの解決に？ ってか、今現在、問題ありました？…急で強引な展開にあたふた。

雄介の怒り、奈緒子の贖罪、すれ違う二人。「駅伝」という競技を介することで徐々に心の氷は溶け出して…との予測はハズレ。普通にしゃべり、打ち解けて、いつしかスポ根駅伝物語に。

微妙な心の動きの描写もなく、樹里ちゃんのムダ使い。スポ根に寄るにしても名作「風が強く吹いている」の足元にも及ばない。チームスポーツの割にチームメイトの掘り下げも物足りない。ん～残念。

収穫といえばライバル・ランナー役で綾野剛がいたことくらいかな（笑）。あんだけ突き放して追いつかれる。何度も。どんだけ遅いのよ（笑）。

原作は雄介が主役？ 目線も違うのかな。人気なんだから、それなりに面白いんだよね。知ってる方いませんか？

hiroでした。