2016年映画レビューの幕開け!

BD鑑賞 部活説明会①演劇部


どこまでだって行ける
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幕が上がる


監督:本広克行/原作:平田オリザ/脚本:喜安浩平

出演:百田夏菜子/玉井詩織/高城れに/有安杏果/佐々木彩夏/黒木華/ムロツヨシ/清水ミチコ/松崎しげる/辛島美登里/片山正通/笑福亭鶴瓶/天龍源一郎/内田春菊/藤村忠寿/金井美樹/芳根京子/那月千沙/松原菜野花/大岩さや/吉岡里帆/伊藤沙莉/志賀廣太郎


3年生が引退して演劇部の部長になったさおり(百田夏菜子)。ユッコ(玉井詩織)、がるる(高城れに)、明美(佐々木彩夏)ら部員と美術室を借りての練習中に演目のアドバイスをくれた新任の美術教師吉岡(黒木華)が、かつて学生演劇の女王と呼ばれていたことを知る。吉岡の協力を得て、着々と大会の準備を進める中、演劇の強豪校から中西(有安杏果)が転校してくる。

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私事。相方が高校時代に演劇部。そして下の子も中学で演劇部なう。自身劇団を主宰する平田オリザが高校演劇を描いた小説が原作。縁もゆかりもありすぎる。ようやく鑑賞。ちなみにももクロ、ほぼ無知。


そこにある、いくつかの奇跡。ひとつは打ち込めるものを見つける奇跡。何もしなくても過ごせるのが高校生。何かに打ち込んだなら、それは何倍も豊かになる。もうひとつ、共に進む仲間がいる奇跡。たった3年の間に出会えたのだから。この奇跡、享受した方は案外多いはず。ちなみに帰宅部hiroは無縁。


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ももクロ、甘くみてた。特に今回、重要な役の百田さん、玉井さん、有安さん…仲間と一緒の気安さはあるにしても、立派に女優してました。華さん、ハズレなし。いつ、どこで観ても、安定の演技。特に本作、男前女子にピタッとはまる。


「踊るシリーズ」の本広監督、演劇オタクらしい。その手腕は舞台劇の映画化作品「サマータイムマシーンブルース」で証明。想定内の「踊る」より、演劇由来作品に輝きを感じる。余談。冒頭の焼却物の中に関連ネタあり。顧問役で出演のムロツヨシも「サマータイム…」のメインキャストの一人。


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全国大会の矛盾は相方から聞いて知っていた。演劇の小道具に箱ってよく見るな、と思って同じく相方に聞くと推理は正しかった模様。…素人想像でこんなに出てくる。普通の人が知らない劇部あるあるがいっぱいありそう。


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趣味…空いた時間にちょこちょこやるのから、本格的なのまで幅が広い。度がすぎると生活にまで影響する。徹底してやるのには、大人には少々ハードルが高い。部活は3年という期限がある。3年やったら自動的にシンキングタイム。やめる?続ける?…3年経ったら考えればいいこと。やりたいとがあるなら、まずは3年、やってみたらいいと思う。帰宅部に言われたくない?(笑)


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舞台の上ならどこまでだって行ける気がする。…劇中のセリフ。

人の可能性は無限大。人生の残り時間がたっぷりある高校生なら尚更だ。



hiroでした。