20本目(3月6日鑑賞)


食べた人を笑顔にする食事

=観た人を笑顔にする映画

ch1
シェフ

~三ツ星フードトラック始めました~


監督・脚本:ジョン・ファヴロー/音楽スーパーバイザー:マシュー・シュレイヤー

出演:ジョン・ファヴロー/エムジェイ・アンソニー/ソフィア・ベルガラ/ジョン・レグイザモ/ボビー・カナヴェイル/オリヴァー・プラット/スカーレット・ヨハンソン/ロバート・ダウニー・Jr./ダスティン・ホフマン


高級レストラン・ゴロワーズのシェフ・カール(ジョン・ファヴロー)は、オーナーのリーヴァ(ダスティン・ホフマン)とメニューの件で衝突。批評家ラムジー(オリヴァー・プラット)とのツイッターバトルにも発展し、ゴロワーズをクビになる。

失業したカールは、元妻のイネズ(ソフィア・ベルガラ)の助言とその元夫のマーヴィン(ロバート・ダウニー・Jr.)の援助でフードトラックを始める。元部下マーティン(ジョン・レグイザモ)が加わり、マイアミからカリフォルニアを目指すフードトラックの旅が始まるが、イネズと暮らす一人息子のパーシー(エムジェイ・アンソニー)も、夏休み中同行することに。


ch2


予告を観てビビッと来たり来なかったり。ビビッと来てもハズレだったり。いろいろあるけど、これはアタリ。これは好きだな~。


男だから。父親だから。多くのお父さんは共感できると思う。近作「はじまりのうた 」もラファロの父親像にビンビン来てたし。共通してるのが、理解し合えなかった父と子。それを解消するキーワードが「仕事」。父と子を包む母の存在も然り。


ch3


できすぎ感はある。仕事を理由に家族を顧みないのは言い訳。ただ家庭のために仕事を犠牲にするとか、その逆もなし。仕事=生き方。だからプライドもある。親の仕事する姿を見て、子は生き方を学ぶ。


トラック改装を手伝った面々にお礼にふるまうサンドイッチ。パンを焦がして「どうせただじゃん」と悪びれないパーシーに父のセリフが響く。食べる人の笑顔のために作ってるんだ。どんな仕事も同じ。自分のためのプライドは自己満足に他ならない。人に喜んでもらえる仕事をしたい。そしてその姿は、もっと子供たちに見せるべきものだ。


ch4


批判的なグルメ評論家に食いつく一幕も印象的。「一生懸命作ってるのに、批判されると傷つくんだ」。俳優でありディレクターでもあるファブローの映画評論家への心の叫び? 映画を撮ったこともない我々ブロガーも気を引き締めないと。


本作、Twitterが活躍。初心者が陥るミス。hiroも同類ゆえ、勉強になる。息子が達人的に思えるのも、たぶん主人公と同じ。1分動画って何?…泣けたよ、あれ。


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ファブローの盟友アイアンマンとブラックウィドーも参戦。ダウニーの潤んだ瞳が艶っぽい。スカ子の声に「her 世界でひとつの彼女 」を思い出す。ホフマンも元気すぎる。「お前が作れ」と言われ「フレンチトーストなら自信がある」と言ってほしかった。(笑)


ファブローは体格含めてお人柄。この料理オタクになぜか群がる美女二人。元妻ソフィアはいつの間にか元夫を許してる。いつの間にか一緒に働いている。前半と後半で顔も違う。息子のアンソニーもかわゆい。何気に一番得した役はレグイザモ。マーティン、いいやつすぎる。

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予告からハマって期待を裏切られないのは気持ちいい。ともするとミニシアターに回りそうな題材。メジャー系に乗ってくれたことに感謝。


ラテンのリズムに乗って、笑って、腹減って、ホロリときて。お客さんが少なかったので誰が笑って泣いたのかすぐわかる。


調理シーンに唾液が溜まる。腹を空かして観に行こう。料理の味(見)覚もさらにアップ。あー、食べたい、キューバサンド!


hiroでした。



脚本8 映像8 音響6 配役8 他(音楽)9

39/50