HDD鑑賞


ジャージーな南部のプリンセス
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プリンセスと魔法のキス

 

 

監督・脚本:ジョン・マスカー/ロン・クレメンツ

 

脚本:ロブ・エドワーズ

製作総指揮:ジョン・ラセター

音楽:ランディ・ニューマン

出演:アニカ・ノニ・ローズ/ブルーノ・カンバス/キース・デイヴィッド/ジェニファー・ルイス/ジョン・グッドマン/ジェニファー・コーディ/ピーター・バートレット/ジム・カミングス/マイケル・レオン・ウーリー/テレンス・ハワード/オブラ・ウィンフリー

 

亡き父ユードラ(オブラ・ウィンフリー)の遺志を継いでレストランを持つことを夢見るティアナ(アニカ・ノニ・ローズ)は、マルドニアの王子ナヴィーン(ブルーノ・カンバス)を迎えての仮装パーティーで、人の言葉を話すカエルに出会う。自分はナヴィ王子で、影の男(キース・デイヴィッド)にこの姿にされてしまったというカエル。元に戻るにはプリンセスのキスが必要だと、プリンセスの衣装のティアナにキスを求めるが、キスしたティアナもカエルになってしまう。


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どこか懐かしい。

 

現在、3Dが基本のディズニーが2010年に2Dで作った最後の作品。両監督は「リトル・マーメイド」「アラジン」等、ディズニーの第2期黄金期を築いた二人と知って納得。時代を造って一度ディズニーを離れた両人の復帰で、2D時代を総括。


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テクノロジーに頼らない手造り画の奥行きはさすが。アフリカ系の人々がメインになっているせいか、キャラクターの風貌も「アラジン」を彷彿とさせる。悪役「影の男」は明らかにジャファーの血筋。

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サポートの動物キャラはディズニーの真骨頂。ジャズ好きのワニのルイス(マイケル・レオン・ウーリー)は、人間とジャズを演奏するのが夢。口は悪いが面倒見がいいホタルのレイ(ジム・カミングス)は、夜空に輝く星を愛しのホタル・エヴァンジェリーンだと信じて疑わない。定番の鉄板キャラ二人がいなければ、本作成り立たないのも、ディズニー風。

 

 

 


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ディズニーの異例。掟破り。仲間が死ぬ。今までのディズニーになかったこと。その死によってひとつの夢がかなう奇跡。きれいにまとめているけど、やっぱ違和感がある。

 


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異例と言えば、アフリカ系黒人のプリンセスも、アメリカ国籍のプリンセスも、史上初。世界の子どもたちにコンテンツを発信するディズニー。これは大きなステップ。

 

 

舞台は南北戦争前(であろう)の南部の都市ニュー・オーリンズ。貧富の差こそあれ、白人が優しく、理解ある人物として描かれている。「それでも夜はあける 」等で語られたダークサイドはノータッチ。東京ディズニーランドでも馴染んでいる南部の風景。どちらが真実なんでしょう。きっとアメリカ国民にもよくわからない部分。ディズニーアニメなので、フィルターの濃度は考慮して観よう。



hiroでした。

 

 

 

ディズニープリンセス特集第2弾。

 

もう一個あります。