DVD鑑賞


松雪さんに釘づけでした。(笑)
no1
脳 男


監督:瀧本智行
脚本:真辺克彦/成島出

原作:首藤瓜於

音楽:今堀恒雄/ガブリエル・ロベルト

出演:生田斗真/松雪泰子/江口洋介/二階堂ふみ/太田莉菜/大和田健介/染谷将太/勝矢/甲本雅裕/光石研/小澤征悦/石橋蓮司/夏八木勲


連続無差別爆弾テロが発生。精神科医の鷲谷(松雪泰子)の目の前でも自身が乗るはずだったバスが爆発、炎上する。犯人を追う警察の茶屋(江口洋介)らは、爆弾に使われた部品からアジトに辿り着くが、踏み込もうとした瞬間に爆発。主犯の二人(二階堂ふみ太田莉菜)を逃してしまうものの、そこに一人残された男(生田斗真)の身柄を確保する。

取り調べに応じた男は「スズキイチロー」と名乗るが、重要なことには何ひとつ答えようとしない。窮した警察は彼の精神鑑定を依頼しに、鷲谷の元を訪れる。


no3
連続無差別爆弾魔が現れて…


江戸川乱歩賞のサイコ・スリラーが原作。ジャニーズ演劇隊の斗真くんが主演。これは凄い。
ヴァイオレンスである。苦手分野である。免疫のないhiroには、ファーストカットからエグい。血みどろの老婆が舌を切られる。ドキドキした。ジャニーズだから安心してた。虚をつかれた。生田斗真を甘く見てはいけない。
斗真くんはいわゆる正義の騎士。世の中の悪を裁く仕事人。美しき殺人者。裸体サービスもあり。
爆弾魔には二階堂。眉がない。目がいってる。まだティーン。なんだこの娘は。出演歴も凄い。いや、やってる役が凄い。普通の女子高生、極道、ゴスロリ…天才か?
この二人が対決。日本映画の域を超えた爆発量。CGなのは承知してる。それでも凄い。


no4
他人の携帯を平気で壊しちゃう刑事が…


対するシニアチーム。熱い江口とクールな松雪。イラつくのはわかるけど、一般人の携帯壊しちゃいけないよ、江口さん。
そして松雪。そして泰子さん。いい。めちゃめちゃいい。セリフが聞き取れないけど、いい。いいものは、いい。劇中のイチローとの一問一答。ある質問に、思わず「はい」と答えたくなる。

白衣の白、ブラウスの白でクールさを強調。そのクールさは、そのままキャラクターの体温。肌の白さも相まって、冷たさを感じる。斗真くんのシャツも白。江口のキャラとの対比。絵的に体温を表現しようとした、意図を感じる。白は血の色を際立たせる色でもある。清潔な白は、不穏な白になる。

no2
スズキイチローと名乗る男を容疑者として逮捕し…


犯人は最初からばらしてある。物語は、何故イチローがそんなんなっちゃったかがメイン。犯人像もイチローと同種であるとほのめかす。謎解きよりも神経戦。出演者のメンタルもきつかったらしい。江口が取り込まれそうになる展開は、フィンチャーの映画でもあった。
終わり方も、それでいいのか、と疑問。原作ではどうなのかは不明。「続編ありき」を匂わせた気配もあり。ただ、精神科医の努力は報われない。救いのない終幕だった。

no5
「美人」精神科医が彼の鑑定をすることに。


エグイ部分は、やっちゃうよ、と匂わせておいて、やっちゃうトコは伏せてあった。主要キャラの死も少ない。その辺、バイオレンスやサイコ系の好きな方には、物足りないのかな。でも、hiroはドキドキがノンストップ、だった。

瀧本監督って誰だろう。調べてみた。「はやぶさ 遥かなる帰還 」「星守る犬」…とってもハート・ウォーミングな作品じゃないですか。木村大作監督の次回作にも脚本で参加とのこと。ヴァイオレンスとは無縁のような気が。これを三池監督が撮ってたら、どんなことになっちゃってたんでしょ。そういえば、共同脚本で成島監督も参加してるみたいですね。


結果として、終わらせ方以外は面白く観れた。ジャニ系の域を超えた血の量だし、日本映画の域を超えた火の量だし、ふみちゃんはぶっ飛んでたし。なんていいつつ、実は松雪さんばっか観ていたhiroでございます。(笑)


あ。
no0

ふみちゃん、

なんてことを。



hiroでした。