16本目(4月10日鑑賞)


楽しい映画が観たくって。

観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-j1

ジャックと天空の巨人


監督・製作:ブライアン・シンガー
製作:ニール・H・モリッツ/パトリック・マコーミック/オリ・マーマー

製作・原案:デイビッド・ドブキン

脚本・原案:ダーレン・レムケ

脚本:クリストファー・マッカリー/ダン・スタッドニー

製作総指揮:トーマス・タル/ジョン・ジャシュニ/アレックス・ガルシア/トビー・エメリッヒ/リチャード・ブレナー/マイケル・ディスコ/ジョン・リッカード

撮影:ニュートン・トーマス・シーゲル

美術:ギャビン・ボケット

出演:ニコラス・ホルト/エレノア・トムリンソン/スタンリー・トゥッチ/イアン・マクシェーン/ビル・ナイ/ユアン・マクレガー


市場に馬を売りにきた農夫のジャック(ニコラス・ホルト)は、お忍びで芝居見物に来ていた王国の姫イザベル(エレノア・トムリンソン)に一目惚れする。同じ頃、城に何者かが侵入し、魔法の豆を持ち出した騒ぎが起こり、城門が閉ざされてしまう。騒ぎに巻き込まれたジャックは、行きがかり上、魔法の豆を託されてしまう。
愛してもいないロデリック(スタンリー・トゥッチ)との結婚を目前に控えたイザベルは、父であるブラムウェル王(イアン・マクシェーン)への反抗のために再び城を抜け出す。途中、嵐に見舞われたイザベルが雨宿りを求めた小屋には、市場で出会ったジャックがいた。
その時、地面に落とした豆が雨水に濡れ、突然、大きな蔦となり、イザベルを小屋ごと天空へと連れ去ってしまう。

エルモント(ユアン・マクレガー)率いる騎士団とともにイザベルの救出に向かったジャックは、天空に浮かぶ大地ガンチュアで伝説に語られる巨人たちと遭遇する。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-j2

寝癖のエルモント、国仲涼子似の姫、

おでこの広いジャックの目線の先には…


みなさん同じことを考えていたようで。そう、予告。お笑いオールスターズ出演の予告。あれはない。あれはひどすぎる。あの予告を観て、観る気が失せた人、いっぱいいると思う。宣伝部のミス、いや宣伝部の罪。話題性? 巨人の顔が似てたから?

芸人達の人柄は知らない。お笑いをあまり見ないので、その実力も知らない。ただですよ、演技はもちろん、吹き替えの実績もない彼らに託していい仕事なの? 予告編を観てて怒りさえ感じたし、それを誇らしげにリリースする宣伝姿勢もかなりひいた。各芸人さんのファンの方々、すいません。

…それでも、109シネマズのサービスデイ。プライベートで少々クサクサしてたので、楽しい映画が観たかったんですよね。で、「シュガー・ラッシュ」は上映時間があわず、「アンナ・カレーニナ」は重い、でこれを観たんです。幸い、字幕・3Dという希少価値さえある上映環境でもあったので。(笑)


で、観たわけですが。


これ、おもしろいですよ!


ご存じ「ジャックと豆の木」が原案。最近、童話や児童文学の実写化が流行。それも、現代風な解釈を加え、ファンタジーなりアドベンチャーなりに仕上げてますよね。これもその流れ。

さらわれた姫を救うというストーリーを軸に、姫の心をつかむのは王家とは何の縁もない農民。そして、陰謀をめぐらせる侯爵も、その手下の小悪人も登場。主人公の農民を助けるのは英雄騎士。もう、ファンタジーの鉄板だらけ。誰が観ても道に迷うこともはありません。シンガー監督、粋なことするねぇ~。
映像も実に自然。人間と巨人たちの比率もジャストフィット。巨人たちの住むガンチュアにいる人間の小ささ、地上に降りてきた巨人の大きさが、体感できる劇場鑑賞をお勧めしたい。

観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-j3 左矢印テレビ画面で観るとこんな感じなのが、劇場だと、
観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-j3

ですからね。(笑)


ガンチュアの宝物庫みたいのに隠れるシーンがありまして、お宝の中に、例の「魔法の竪琴」が置いてあるのね。「あ」と思い、これはどこかで出てくるぞ、という期待。…が、最後まで登場せず。これは肩透かしオチか、回収し忘れか、途中で脚本が変わったか。


地味な作品の出演が多いユアン。久々の大作で、しかも3D。ちょっとひいた役、できるようになったんだね。でしゃばらず、地味すぎず、とてもよかった◎。

王を演じたマクシェーンさん。おお、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」の黒ひげでした。いい男だったんですね。


その娘イザベルはエレノアさん。「アリス・イン・ワンダーランド」にも出ていたらしいけど、記憶にない。やんちゃにもみえず、超絶かわいいわけでもない。役不足ではいないけど、もしかしたらもっと適役の女優さんがいたかも。ついでに言うと吹き替えの平愛梨がひどかった(家人)らしい。


ユアンを抑えて主演のニコラス・ホルト。「X-MEN ファースト・ジェネレーション」で若き日のビーストをやった彼。最初は線が細く、しっくりこなかった。そうそう「三銃士」の彼みたいにね。ところが物語が進行するにつれ、少しずつフィットしてきて、最後にピタッと役にはまる。「X-MEN」シリーズで多くのキャラクターを演出しきった監督の手腕か、役者の力量か。今後楽しみかもしれないです。

最近、予告とか宣伝に踊らされることがとても多いと思いません?
観る側の取捨択一が求められるのって、サービス産業としてどうなんだろ。

なので、映画系ブロガーさんの感想や情報が大変役立っている、今日この頃。
それならばhiroも恩返し。
これは、おもしろいです。ぜひ劇場で。

…お勧めしておきます。字幕版上映が少ないのが残念。ただし、巨人たちはセリフが少ない。わりとしゃべるのはゴリと山里があてたキャラくらいかな。我慢のしどころは多くはないので。(笑)


ご家族で楽しめるファンタジー。

カップルで楽しめるプリンセス・ストーリー。

利用方法は多彩ですよ。



hiroでした。