14本目(3月19日鑑賞)
タランティーノお得意の復讐劇。今回はマカロニ・ウエスタンで。
ジャンゴ 繋がれざる者
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
製作:ステイシー・シェア/レジナルド・ハドリン/ピラー・サヴォン
撮影:ロバート・リチャードソン
美術:J・マイケル・リーヴァ
衣装デザイナー:シャレン・デイヴィス
出演:ジェイミー・フォックス/クリストフ・ヴァルツ/レオナルド・ディカプリオ/サミュエル・L・ジャクソン/ケリー・ワシントン/ドン・ジョンソン
1858年、奴隷解放前夜のアメリカ。歯科医から賞金稼ぎに転じたキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)は、追っている賞金首の顔を知っている者を探していた。そんな矢先、奴隷商に売られようとしていたジャンゴ(ジェイミー・フォックス)と出会い、二人の賞金稼ぎの旅が始まる。
ジャンゴの妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)が、農園主カルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)に買われていることを知ったシュルツは、妻の奪還を狙うジャンゴに協力を申し出る。入念な作戦を立てた二人は、カルビンとの接触に成功するが、カルビンの執事スティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)に看破され窮地に陥る。
ええと、hiroがホラーとか、グロ、暴力、バイオレンスが苦手なのは知っている方も多いと思います。
なので、容赦ない殺人や血しぶき、グロ映像等々、正直、苦手でした、タランティーノ監督。
今作、面白かったです。が、無条件で「これは傑作!」と喜べる作品ではなかったです。
タランティーノ・ファンのみなさん、すいません。あくまでhiroの「すき・きらい」の問題なので。
タランティーノがわからない奴は映画ファンじゃね~と思われた方は、
素人の映画つぶやきなんだと諦めて、至急他のページへ移動してください。
ということで、いつもどおりレビューさせてもらいます。
「イングロリアス・バスターズ」を観た時も思ったのですが、今作、抱いていたイメージよりグロくない。
少々血の量は多いが許容範囲だと思いましたよ。
抱いたイメージの間違いなのか、作品の傾向が変わったのか。
タランティーノ監督作品をそれほど観ていないので、なんとも。
今作の注目は、豪華で個性的な出演陣。
グラミーの助演男優賞を獲得したヴァルツの演技は誰もが褒めちぎってる。たしかに…賞を取っていたから彼が助演であることがわかったけど、知らなかったら、彼が「主演」だと思ったのではないか。(笑)
すっかり影の薄い主演男優フォックス。でもね、すんごいカッコいいですよ、フォックス。ビジュアルと言うよりも、その存在感。諦めるということをしない不屈の男ジャンゴ。もう、彼しかいません。
この二人がチームを組むわけですよね。ジャンゴのひたむきな心に対して、世間擦れしているキング・シュルツ。対照的に見える二人なんだけど、シュルツの心の内には熱いものが流れているんだよね。
「へっへっへっ」・・・悪役に挑戦中!
今回の目玉のひとつが、レオ様の悪役挑戦。 ホントに器用です。ホントにカッコいい。年齢を重ねるごとに円熟味を増すというか。オスカーには縁がない彼ですが、ファンは知っているよ。凄いいい役者なんだってこと。今作では、キャンディが登場するまでが、ちょっと長いかな~。
この時代、奴隷とされた黒人にも2種類の人がいて…
もうひとつ、今作の「薬味」になっていたのがサミュエル・L・ジャクソン。悪役ではあるんです。が、時代が生んだ悪役と言うか。「クラウド・アトラス」も扱われてたし、古くは「風と共に去りぬ」なんか観てても、よくわかるよね。教科書に書いてあっても実感としてわからない。それがドラマとして観ることですんなり腑に落ちる。いや~映画ってホントにいいですね。
タランティーノも、三池も、苦手だったけど、最近は興味があれば観るようにしてる。食わず嫌いはやめようと。それでも、自分にはまるかどうかは観ていないとわからないよね。
このジャンゴは、面白かったよ。タランティーノのマカロニ・ウエスタンへの愛も伝わったし、3時間弱という長尺も、そんなに長く感じなかったしね。
hiroでした。
タランティーノ・ファンのみなさん、浅い知識、ご勘弁。