HDD鑑賞
あれと同じだって、気付いた。
コヨーテ・アグリー
ソングライターを夢見てニュー・ヨークにやってきたヴァイオレット(パイパー・ペラーボ)。音楽業界にデモテープを送りまくるが、実績のない彼女の曲は見向きもされない。歌える場を求めて職探しをするが、ステージに上がると緊張して歌えない彼女にチャンスは与えられない。空き巣の被害で持ち金もなくなったヴァイオレットは、ふとしたことからコヨーテ・アグリーというバーの存在を知る。店を訪れたヴァイオレットはオーナー・リル(マリア・べロ)に気に入られ、採用が即決。初出勤で、そこが、バーテンダーがカウンターでセクシーなダンスを披露して客と盛り上がる店だと知る。
ニュー・ヨークで出会ったオドネル(アダム・ガルシア)、故郷に残した父(ジョン・グッドマン)等に夢の実現を応援されるが、現実の生活に追われ夢を見失いかけるヴァイオレット。ある日思いがけないチャンスが巡ってくるが…。
「フラッシュ・ダンス」のスタッフによる、音楽業界を舞台にしたサクセス・ストーリー。冒頭の「あれと同じ」とは「バーレスク」のこと。音楽を志して都会に出てきて、挫折し、立ち上がり、成功していく。空き巣によって文無しになるくだりまで同じだったりする。あと、モデルになる店が実在するのまで同じ。この手のストーリーの王道なんでしょうね。
この作品が2000年ということなので、「バーレスク」の方が全然後なわけですが、ストーリーの書きこみ具合で「バーレスク」に一票。あと、主役の歌が吹き替えなので「バーレスク」にもう一票。もっともあちらは歌手が本業のクリスティーナ・アギレラ。勝負にならないですね(笑)
そうそう「ロック・オブ・エイジス」にも疑似。ただし向こうは本格的なミュージカル。土台が違うので、こちらの対決も「ロック・オブ・エイジス」に一票。
ストーリーの粗は数えきれない。途中、「夢はどうしちゃったの?」と問いかけたくなるくらい、店の仕事に一生懸命になっちゃう。人前で歌えないから? オドネルが親身になって克服しようとしてあげてるのに? 他力本願? もうちょっと自分でも努力しましょうよ。
挙句、突然、「あなたの曲を聴きたい」とオーデションの誘い。タイミングが良すぎませんか。無理矢理終わらそうとしてません?
左でノリノリなのがオーナー。
右があがり症のヴァイオレット。
女優陣はキュートでセクシー。オーナーのマリア・ベロはhiroのストライク・ゾーンど真ん中。日本版なら小泉今日子だな。同僚のバーテンダーも、ロシアの小悪魔キャミー(イザベラ・マイコ)、ニューヨークのあばずれ・レイチェル(ブリジット・モイナハン)等粒ぞろい。男性諸氏注目。
音楽…というか楽曲はいい。カントリー・チャートの上位常連のリアン・ライムスが、ヴァイオレットが劇中で作る楽曲を提供。hiroは映画未見でも、サントラ持ってました。残念なのが歌が途中で終わったり、場面にあってなかったり、ミュージック・シネマとして中途半端な印象。「フラッシュ・ダンス」はもう少しよかったけど。ちなみにラストにリアン・ライムス本人が登場して、コヨーテ・アグリーのカウンターに乗っかって熱唱しちゃいます。ヴァイオレットが作った曲を唄うという設定でね。
リアン・ライムス(左)本人登場!
公開当時に劇場で観てたら結構魅かれたと思います。
「バーレスク」を観ちゃったhiroは、どうしてもクリスティーナ&シェールと比べちゃって。
順番が悪かったかな。
hiroでした。
嫌いではないですよ。