46本目(9月24日鑑賞)


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-rock1


ロック・オブ・エイジス


自然と脚がリズムを刻む。唇が歌詞を奏でる。肩も揺れる。

この映画は拾い物。いい映画と出会えた。


YAHOO映画ページの端に、「トム・クルーズがロックのカリスマに!」的なPR動画。感想は「へぇ~」どまり。なんら興味をひかれませんでした。観たい日本映画も一杯やってたので、完璧スルー態勢。

そういえば予告を観たことがない。地元ではワーナーでしかやっていない。ワーナーにもよく行くのだけれども、たまたま出くわさなかっただけ。縁がないということかね。

どれどれ。…予告の再生ボタンをクリック。


これが運命?

やられた~。これは面白そう。いや絶対に面白い。もう予告画像だけでハートにガッツリ食い込んできた。痛い、離れろ。離れない。こうなったら観に行くしかない。それしかない。


ほんの数日前の出来事。急遽鑑賞を決定。


1987年、ハリウッドのサンセット・ストリップ。ロックバンドととして大成功をおさめたアーセナルのボーカリスト・ステイシー(トム・クルーズ)を輩出したライブハウス・バーボンルームの前では、アーセナルの解散ライブに沸き立つ若者とバーボンルームを閉店に追い込もうとする市長夫人(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の抗議グループが対峙している。

そんな中、夢をかなえるためにバーボンルームで働いているドリュー(ディエゴ・ボネータ)とシェリー(ジュリアン・ハフ)のカップルは、ちょっとした勘違いから仲たがい。ドリューは、ステイシーをスターダムに引き上げた敏腕マネージャー・ポール(ポール・ジアマッティ)にスカウトされ、シェリーは街のバーレスク・クラブで働くことになる。

ライブハウス・バーボンルームを舞台にロックにかかわった若者の夢、カリスマの苦悩、80年代のショウ・ビジネスを描いたミュージカル。ブロードウェイ・ミュージカルが原作です。


監督のアダム・シャンクマン。「ヘアスプレー」でミュージカル映画の力量は証明済み。同作でザック・エフロンを世に送り出した監督が主役のシェリーとドリューに抜擢したのは「バーレスク」で本格デビューを果たしたジュリアン・ハフと歌手として活動しているディエゴ・ボネータ。世界的にまだまだ馴染みの薄い二人の初々しい演技と歌がまぶしい。くさい? だってミュージカルですから。


そんな二人をサポートする面々も、後で紹介する二人を除いては、敏腕マネージャー役のポール・ジアマッティ、バーボンルームのオーナー役アレック・ボールドウィン以外はやはり馴染みがありません。だから新鮮ですよ。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-rock2
今回のトム、フルスロットルです!


後で紹介する一人目は、もちろんトム・クルーズ。「MI:4」の大ヒットは記憶に新しいのですが、今回は酒と女におぼれるロックのカリスマ役。意味不明の言動を繰り返す、メーターが振り切った怪演でスタートダッシュ。これは「お笑い」担当かと思いきや…さすがはトムです。ちなみにトムの歌はまぎれもない生歌。本格的なボイストレーニングを積んで挑んだそうです。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-rock3
キャサリンはロック反対派!


もう一人はキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。役どころは堕落の象徴であるロックを街から締め出そうと画策する市長夫人です。彼女がそれほどまでにロックを嫌う理由とは…ミュージカルにありがちなキャラクターです。小難しくしたらミュージカルではなくなります。ここもシンプルにミュージカルらしい展開につながります。キャサリンが婦人連を従えて踊るダンスは必見。振りをよくよく見ると曲は全然違うのに、たしかにMJのダンスが混ざってます…というか、そっちのほうがメインです。80’sですから。MJネタははずせないですね。


そして本当の主役…音楽。80’sロックのヒットパレード。ああ知ってる、聞いたことある、っていう曲ばかり。あ、年齢によるのかな。hiroはまさにこの時代だったので、ハマりまくりました。

ガンズ・アンド・ローゼス、ナイト・レンジャー、デイヴ・リー・ロス、ポイズン、フォリナー、ジョーン・ジェット、パット・ベネター、ボンジョヴィ、トウィステッド・シスターズ、デフ・レパード、ホワイトスネイク、REOスピードワゴン、ジャーニー、スターシップ、スコーピオンズ…

どうです? ビリビリ来た人、いらっしゃるのでは?

そうそう、劇中使われてはいないのですが、スティーブ・ペリーの「シェリー」聞きたくなりますよ。どうしてかは…まあ、観てください。


ミュージカルですからストーリーはいたってシンプル。

ミュージカルですからハッピーエンド。

ミュージカルですから楽しい。



hiroでした。

くるみさん、正解はこれだよ。

ケンケンさん、絶対好きだと思うよ、これ。