26本目(6月1日鑑賞)
メン・イン・ブラック3
秘密裏に地球に潜伏している宇宙人を管理している極秘組織「メン・イン・ブラック」。彼らの活動に巻き込まれ、組織の一員となったJ(ウィル・スミス)と彼のパートナーK(トミー・リー・ジョーンズ)の活躍を描いた人気シリーズの第3段。
1作目ではコンビを組むきっかけを、2作目では記憶を失ったKとコンビを再結成するストーリー。今回は、ルナマックス銀河系刑務所を脱獄したボリスが敵役。かつて逮捕され収監されたKへの復讐と自身の野望のため、過去に戻ってKを消したボリス。彼を追ってやはり過去へ戻ったJは、40年前のKと出会ってしまい、協力してボリスを追うことになる。
へえ、グーニーズの兄ちゃん?
シリーズ初登場となるヤングKにはジョシュ・ブローリン。トミー演じるKとの比較が面白い。まだ快活に笑っていたころのK。Kの恋。そんな現代のKとは違う一面をみることができる。不思議なもので顔も徐々に似てくる。このブローリン、経歴を見てびっくりした。なんと「グーニーズ」の主人公のお兄ちゃんだった。たくさん映画を見てるといいこともあるもんだ。何がいいことなんだかは、よくわからないけど。
さて、評価の分かれるシリーズもの…というか圧倒的に酷評されることの多いシリーズものの「2以降」。このシリーズも1から2への移行は、やや人気に後押しされての制作・公開だったと思う。当時はよかったんだよなぁ。勢いさえあれば。でも案の定、この2って、ほとんど覚えてない。で、続編の公開。ああ、また、そういうノリなんだろうな。あの二人だからまあまあ笑えるんだろうけど。
と思いながら、実際に観たわけですが、前半から中盤は予想どおり。特に前半のテンポのいいトークは重要。前述したように、今回はタイムスリップします。この前半のトーク部分に、中盤から後半にかけての過去の時代にいきてくるネタがたくさんちりばめられています。ご存じのとおりウィル・スミスは早口ですが、それほど複雑な話ではありません。ここは頑張って、一言一句、見逃さないように、ね。
それで、後半に突入するわけですが、まあ後半も割と同じテンポで進む。可もなく不可もなく。ある施設に侵入しようとする段になり、政府関係者に妨害されるというピンチはあったものの、最終的には無事にボリスを倒して、地球の危機とKの命を救う(ネタばれ?いや、このくらいいいよね)。そんな具合にポンポンポンと進み、痛快SF娯楽コメディシリーズとしてエンディングを迎えようとした、そのときです。もしこのまま終わっていれば、酷評とまではいかずとも、まあまあでしたね、って〆てたかもしれません。ところが最後の最後に、とても重要な人物が登場します。その人物はMIB3における「重要」ではありません。シリーズ全体を俯瞰して観るうえでの「最重要」人物であるといって過言ではありません。
この一人の人物は、物語をとても温かくしてくれます。この人物が登場しなければ「ただのシリーズ系」作品という評価で終っていたと思います。一人の人物の登場により、こんなにも作品全体の色合いが変わることがある…気づかされました。
思ったよりも全然「良作」。
確かな「笑い」と、心地よい「涙」はぜひ劇場でお楽しみを。
hiroでした。
もどかしい…。