歳を重ねると、親と子のパワーバランスは少しずつ逆転していきます。
子どもの方が知識を持ち、手続きを行い、親を支える立場になることも増えるでしょう。
だからこそ気を付けたいのが、親の尊厳です。
時代の流れや価値観の変化についていけないことは、決して珍しいことではありません。
しかし、その考え方を頭ごなしに否定したり、親を子ども扱いするような接し方をしてしまうと、親は「自分自身を否定された」と感じることがあります。
そうなると、本来であれば受け入れられたかもしれない話まで受け入れられなくなり、
「意地でも引かない」
「何を言われても聞かない」という状態になってしまうこともあります。
親を支える立場になったからこそ、相手の考えや気持ちに敬意を払う。
それが結果的に、お互いにとってより良い話し合いにつながるのではないでしょうか。
高齢者は頑固だから、ではなく、尊厳が傷つけば、誰でも頑固になる。
私の父が、いつかこんなことを言っていました。
「親子だからこそ、意地になったり、イライラすることもある」
他人なら流せることでも、親子だからこそ流せない。
近い関係だからこそ、言葉が強くなったり、素直に受け入れられなかったりする。
だからこそ、終活や介護の話し合いでは、親の尊厳を守ることを忘れてはいけないのだと思います。
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