既に何度がブログネタにした事があるLook(&Polar) Keo Power Pedal。
今更ながらってどうだろう、と調べてみました。
海外でもWiggleで入荷待ちだったり、Cyclepowermetersには在庫しているようです。
さらに日本でもInterMaxの取り扱いでPolarの商品として販売されています。
海外との価格差もかなり少なく、良心的な価格です。
(VAT抜き1250ポンド に対して189,000円。元値が高いんですが。。)
もっとも地面に近い部分にあるパーツなので、破損の可能性も他のパワーメーターより高く、
交換部品の入手を考えると国内で購入した方が良さそうです。
通信部の破損の図…
精度についてもレビューやユーザーからの情報を見るかぎり問題ないレベルの様です。
問題は対応しているサイクルメーターがPolarしかない、と云う点。
PolarのW.I.N.D.という2.4GHzを使用した独自の無線規格にしか対応していません。
かたや業界のde facto standardは、Garminに買収されたDynastreamが開発した
低消費電力・無線通信規格ANTに、相互通信のための仕様を加えたANT+です。
ANT+には心拍数・歩数・ケイデンス・速度などのプロファイルが決まっているので、
規格に従えば比較的簡単に安定した測定記録が可能です。
ANTに対応した無線通信チップは、Nordic SemiconductorとTexas Instrumentが製造しています。
ただ、今年になって普及し始めた同様の近距離無線通信規格としてBluetooth LE(BLE)があります。
W.I.N.D.やANTと同じく2.4GHz帯で免許不要の小電力な電波を使った低消費電力無線通信です。
前記のNordicやTIはもちろん、Qualcommや村田製作所など国内外の各社がチップ・モジュールを製造しています。また、スポーツ機器に対応するためのプロトコル(ANT+に相当)も策定されています。
Bluetooth LEは4.0に内包されており、iPhone4Sや他のスマートフォンがBluetooth4.0の採用を進めています。
いわば、W.I.N.D.やANT+と同じ様な規格がBluetooth規格に加わり、今後ほとんどのPCやスマートフォンに内蔵される事になります。
要は、各規格はチップが違うので、ファームウェアを更新しても相互通信は無理だけど、BLEは広く普及する、はず。
で、Look Power meterはBikeraderのレビューにはBLEに対応しているとの記事もありますが、PolarのW.I.N.D規格にしか対応しておらず、BLEにはハードウェア変更無しでは対応できません。そのため、PolarからW.I.N.D.規格ではなくBLEに対応した心拍センサーがわざわざ別に発売されています。
ただ、Look Keo Power pedalはペダル本体と通信を担当する部分が分離されています。
右側の通信部をBLE対応にすれば良い訳で、ハードウェアの交換も簡単。
北欧系はNokiaといいPolarといい独自規格で大きなシェアを保っていたものが、
米国メーカー(Apple・GoogleやGarmin)にシェアを奪われています。
既にPolarはBLEへの対応を進めるとコメントしていますが、クローズ規格にこだわらず仲間を増やすために早急にBLEへの対応を期待しています。
ところで、Keo Power Pedalのテストの様子がYoutubeにアップされていましたが、
SRMとの比較データをそのまま動画にのせてしまうのが、なかなかお茶目です(笑)
なかなかいい感じに相関性が出ているようです。