2011年モデルのZipp303を購入したものの、まだ一回も使っていない。
でも、すでに型落ちになってしまいました。。

8月末から開催されたEuroBikeで新型2012モデルのZipp 303が発表になってます。

Zipp 303 Firecrest
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すでに404で導入されていたFirecrestというリムの形を303にも導入した、とのことです。
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一番右が2008年以前のモデル、右から二番目が2009-2011モデル。
フルカーボンのクリンチャーリムの採用も新しい点。
2012モデルは幅が1.0mm広がって重量は若干増えて1200gをなんとか切るくらい。

ちなみに404はこんな感じ。
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30mph(48km/h!!)で40kmのタイムトライアルを走ると、
常に斜め15度からの風を受けているとした場合
78秒短縮、もしくは同タイムなら26Watt出力が少なくて済む…。

2009-2011モデルの際の説明は斜めからの風という制約なしで、
40km TTで60秒/20Watt。

2008 vs 2009-2011 vs 2012の比較データが必要でしょ、これ。
こんなデータ出したら、技術屋として恥ずかしいですよ。
比較対象がはっきりしない、測定条件が不明確。(速度、使用フレーム、風のアングル などなど)
ベースラインを揃えて、そのことを明確にする。
実験の基本なんですよね。

こう云うメーカー発表データは彼らの都合の良い数値を発表するので、鵜呑みには出来ませんよ。

競合他社(ENVE Composites)がZippと自社のホイールを風の当たる角度を変えて、
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緑線がENVEのホイールのデータ、オレンジ線?がZippのホイール。
▲印が40mm前後のリム高さ。■印が65mm前後のリム高さ。
(Zipp 303 Firecrestと書いてあるが、2011年モデルでのデータ)

しかも、フレームを何種類も使って比較していて、自分たちが不利なデータも公表しています。
よほど信頼性の高いデータです。

要は、Zippのホイールは斜め前からの風には抵抗が多いですよ、というENVEの主張。
特にTTバイクを使用した場合はZipp 404 Firecrestより自社のSmart 6.7のほうが斜め風に強い、らしい。

それに対するZippの対抗策が今回のFrecrestを303へも展開すると云う動きになったのではないかと考えられます。

これ以上リムが重くなるのは、登り用に買った私にはデメリットなので、ほとんどショックはないです。
…でも前後で20g程度の重量差なら気にならないかな…。
でも値段がなぁ。