今年も大変お世話になりました。あまり更新できず、申し訳ございませんでした。今年最後の更新です。
今年の3月に東京青司協で釜石の仮設住宅の巡回相談をしました。
1日目と2日目の午前中は仮設の談話室で相談会を行い、2日目の午後から仮設住宅を1軒1軒声をかけながら、巡回相談を始めました。

その2日目の巡回相談の時です。
仮設住宅のドアをノックして「こんにちは。司法書士会です!」と声をかけると、奥から4歳か5歳の女の子が出てきました。
私は「こんにちは。ひとりでお留守番してるの?お父さんかお母さんいる?」と、その女の子に聞きました。
すると、女の子は「お父さんは仕事に行ってる。お母さんは津波で死んだ。」と私に言いました。
『なんて配慮の無い質問をしたのでしょう?』
この地域には、津波で亡くなっている方が大勢いらっしゃるし、お父さんとお母さんの両方を亡くした子供も沢山いるのに、あまりに無神経な質問でした。
女の子は泣いたり、悲しそうな顔をしたりしませんでした。もう、震災の時に沢山泣いたのかもしれません。私は、ただこの子に悲しい思い出を蘇らせただけで、何のために巡回相談に来たのか全く分からなくなりました。
「おウチの人いる?」とか質問の仕方はいろいろ有っただろうに…
そして、この時は「もう二度と被災地へは行くまい!」と思いました。
しかし、三浦さんに誘っていただいて、司法書士会の活動で11月に再び岩手へ行ってきました。今度は失敗しないように行って来よう!と自分に言い聞かせながら。

大槌町へ行ったのですが、まだ災害公営住宅が完成しているところは少なくて、入居したくても設計中だったり、建設中だったりという状況です。復興にはまだまだ時間がかかりそうです。今後も被災者支援が必要なことは確かですが、巡回相談がベストかは、よく分かりません。もっとじっくり時間をかけて相談に乗った方がいいような気もします。

写真は、巡回相談中の三浦さんです。
尻切れトンボですが、みなさま、良いお年を~!