小学生が選ぶ「子どもの本総選挙」 ツバメ的解説1 | ツバメCafé ~楽しい子育てアイデア帖~

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小学生が選ぶ「子どもの本総選挙」。

 

児童館で募集ポスターを見て気になっていましたが

ついに結果発表になったようでした〜。
 
公式サイトの結果発表ページはこちら。
 
1位から10位までのうち、ほぼほぼ書店で見かけたことがあり
8冊ぐらいは私も目を通したものでした。
 
1位の「ざんねんないきもの事典」は、我が家にもあるので
そんな人気の本だったのかー!と思いつつ、納得。
 
私が1人で本屋さんに行った時に見かけて
良書だからピヨ太郎に読ませたいな!と思って買った本でした。
 
今回の結果発表受けて、いろいろなところで批判の声を聞き
グサグサ私も傷ついています。
 
読んだ上で、なんでこんな本が、と思われた方は
この記事はここで閉じていただいて大丈夫です。
 
まだ読んだことがなくて気になる、という方に向けて
今回のランキングで知っている本について少しご紹介してみたいと思います〜。
 
 
 
いきものは全て懸命に生きているのだから、ざんねん、なんて表現するのはけしからん、
という意見がニュースサイトに掲載されていましたが
 
「残念」という言葉に、蔑視の色がつき始めたのは
最近のことのように思います。
今風の使い方というか。私はしばらく違和感がありました。
 
もともとはもっと、寄り添うような気持ちからの使い方ではなかったでしょうか?
私が学生の時は「残念でしたね」をThat’s too bad. と訳して習いました。
 
この本は、そういう意味の、ドンマイ、と声をかけたくなるいきもの事典です。
 
実際に、いろいろな生き物の生態を知ると
生態に自己矛盾を抱えていたり、
外的要因によって不幸としか言いようのない事態になっていたり、
不憫に思えることがあったり、
なんというか、感情移入してしまうことが多々あります。
人間の立場から見た感想は、余計なお世話ではありますが
同時にその生き物に、心がぐっと近づく瞬間でもあります。
 
一例を挙げようと思ったら、ピヨ太郎が学校に持って行っているようで家になかった
 
たくさんの「不思議」が、ギュギュっとたくさん詰まっている良書きらきら!!
 
個人的には、動物のイラストが本物の造形に近づけてあるのもポイントが高いです。
動物のサイズなど、データが添えてあるのもぐー
 
著者は上野動物園で動物の解説員をしていた経歴もある方。
なるほど、こどもだけでなく大人の興味を引く解説はさすが
 
この結果発表を見る前でしたが、最近続編を見つけて
また買いました〜〜。
 
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早速貪るように読むピヨ太郎。
 
私がピヨ太郎に話したことがあるエピソードもいくつか載っていたようで
(ヌタウナギの生態、カラスの賢さがよくわかる事例など)
 
「ママが言っていたこと、本当だったんだね!」
 
と褒められました
 
            
 
2位、3位、その他もランクインしていたのが
ヨシタケシンスケさんの本。
 
 
こちらは、内容的にも人気だと思いますが
募集のポスターがヨシタケシンスケさんのイラスト付きだったので
尚更、ファンのこどもたちが投票したり、
引っ張られる部分もあったかな、と思います。
堂々の多数ランキング入りでしたね!
 
この方の経歴は知らないのですが、
広告代理店のディレクターさんとか
企画者とか、クリエイティヴ畑の人が書いているのかなー?と感じる本たちです。
 
今の社会にとって、最も重宝されるスキルの1つだと思います。
 
新しい発想と、ユーモア。
 
初めて見たのは『りんごかもしれない』でしたが
ビジネス書ではたくさん出ていそうですが
絵本という形にしたのが斬新だな、と思いました。
 
発想が柔軟なこどもの時期だから、
たくさん刺激を受けながら、
自分の発想も広がって楽しく読める本だと思います。
本当は、側にいる大人が、この本のような役割をしてあげられたら
こどもにとってどんなに素晴らしいだろうか、と思いますが
なかなかそんな親ばかりではないと思うので
こういう本はいいな〜と思います
 
そういう「発想の種」の本が多いのかなーと思っていましたが
 
『なつみはなんにでもなれる』は、親子のくすりとするやりとりが中心で
私はかなり好きでした。
 
お母さんに構って欲しいなつみちゃんと、
ちょっとめんどくさがりながらも相手をするお母さん。
子供への愛情と、毎度毎度のことに対して若干あしらう感じのバランスが
リアルで、でも微笑ましくて。
 
個人的には、小さい子(未就学児ぐらいまで)のお母さんにはこちらがオススメです。
 
>>絵本の紹介サイト(中身が少し読めます)
 
 
この後もたくさん書いたのですが、随分と長くなってしまったので
また別の記事に改めますね。
 
最近はめっきり時間が取れなくなってしまいましたが
子どもの頃は読書が大好きで、一人っ子だったこともあり
本が話し相手で兄弟のようなものでした。
 
市の図書館からは週に30冊ぐらい借りて読んでいて
小学校の図書館室の本は5年生目前でほぼ全て読んでしまい、
その後の図書の時間(図書室で本を読む)には男子向けの釣り入門や
サッカーの解説本、作家の全集(北原白秋全集、のような大きくて分厚い本)も
読み尽くしてしまい、卒業間近には、市の歴史が編纂された分厚い本を
渋々笑読んでいました。地名と人名だらけかつ、合併やら何やらでつまらないことこの上ない…
 
田舎の小学校の図書室の本ですから、本の数も知れているので
すごくたくさん読んだ、と自慢したい訳ではなく
読みたい本を読み尽くした後、手付かずだった人気の本や名作を読んでみて、
たいして興味がない本も読んでみて、誰も読んでいなさそうな本も読んで、と
色々な本を読んだ経験がある、という話です。
 
有名な本でなくても、タイトルや装丁には惹かれない本でも、
読んでみたら面白かった、という本がたくさんありました。
 
詩集全集なんて、重いし大きいし小学生が借りて帰れるサイズではないのだけれど
川崎洋さんの優しい詩に出会えた。
 
図書室の奥の端の一番上にあった、誰も借りていなかった厚みのある古い本が
『果てしない物語』で、後にネバーエンディングストーリーという世界で愛されている作品だったと知りました。
 
宜保愛子さんの心霊本も、女子のおまじない本も、なぞなぞ本も
空想科学の本も、何でも読んだし、
 
図書館で借りた自分の本を読み終わった後、父が借りていた本も読んだので
椎名誠さんやCWニコルさん、ドクトルマンボウさんなどの冒険譚や自然の本、
畑正憲さんの、ご本人の破天荒さの方も気になってしまう動物のエッセイ、
寄生虫についての本、ゴリラやチンパンジーなど霊長類の脳科学の本、
動物における衛生学(伝染病など)、登山家の手記、歴史小説、
レイモンド・チャンドラーのちょっとカッコつけた世界観、
戦闘機の設計図についての本、サブカルの本、ドイツ文学にドイツの詩集、
ゴルフの解説本笑、「父親とは」というような本笑、たくさん読みました。
 
父が忙しくて読めない本も私が先に読み終わっていました。
 
どれも、新しく知る世界は面白かった。
そして、忙しかった父の内面的なことも、少し知ることができた気がします。
 
本は一期一会。
 
大人になると、時間がないのでピンポイントな情報源の本だったり
特に面白い本、既に面白さが保証されている本、ビジネスに繋がる本、
などなど、限られた時間とお金に見合う1冊を選び抜きたくなってしまいますが
 
子ども時代は、くだらないのも、変なのも、食わず嫌いせず
たくさんの本に出会うことが一番かな、と私は思っています。
 
買う本は厳選したいけれども〜。
 
 
買え、とまで言いたくなる本はそんなに多くありませんが、
というかそんなことどんな本でも言えませんが、
 
読んで面白かったな、子どもに勧めたいな、と思う本について
私なりに、ぼちぼちご紹介していけたらいいな、と思います。
 
 
子どもが選んだ本のベスト100も、そういった意味で
とてもいい企画ですねプーさん
 
ピヨ太郎にも当時、投票したら、と声をかけたのですが
1冊に選びきれない〜と言っていて投票せずじまいでした。
 
ランキングをテキスト形式でリストアップしてみて
読んだ本がどれぐらいあるか、一緒に見てみようと思います〜。