彦根城に登ろうとすると杖を借りることができます。


老若男女に関わらず貸してくれるようです。


それを夫婦で借りて登り始めました。


すると、3歳の娘が妙に怒っています。


『杖を置いときや!!』


登る途中に何回も言います。


終いには怒って泣きべそをかいている始末。


娘の言う事にはどうやら


『杖はお年寄りの物』らしい印象を持っていて、


とうさん・かあさんには持って欲しくない


そう言って怒っているようです。


しかしながら、あの彦根城は難攻不落のくねくね登り道が続く


必要だと説得してもまだまだ元気な娘は承知しません。


何とか、かんとか天守閣まで登り、桜を見て、梅を見て、あちらこちらに連れ回すと


とうとうしんどくなったのか疲れ果ててきてようやく『杖が必要』だと納得したようでした。


そのときにはもう返していたので無かったのです。


今、思い出しても大笑いする光景なのですが


娘としては、父母の老いぼれた姿を見たくない


そんな気持ちが現れていたのでしょう


なんとも有難い思いに成りました。


ひねくれず真っ直ぐに成長して欲しいものです。


娘の成長を目の当たりにして感じたことでした。