かれこれ35年程前
母は
地元の民謡クラブに所属して
踊りを楽しんでいた
定期の練習を重ね
年に一度の
民謡祭と称する
大イベントには
嬉々として
クラブで揃えた
衣装に身を包み
その日ばかりは
家事一切を忘れて
充実の一日を
過ごしたのだと思う
それから年月は過ぎ
歳と共に
クラブを辞めてからは
衣装は全て
お蔵入り
断捨離の度に
母の物ではありながら
いつか
どうにかしなければと
いらぬ気を揉んでいた
母に言うと
「そうだね
誰か必要な人に
譲ろうか」
などと言うものの
一向に
動く気配なし
これは当分
処分は無理と
諦めていたが
転機は突然
やってきた
同じ町内の
女性から
最近民謡を始めたものの
皆と揃いの衣装がなくて
困っている
もしよければ
譲ってはもらえまいかと
嬉しいお言葉✨✨
母ももちろん
二つ返事で喜んで✨✨
この衣装たちもまた
再び日の目を見る
機会を与えられた
そしてまた
こんな事も
ある事のお礼にと
頂いた布製の手芸品
着物を解いた布で
作られたリース
「どこかに飾って
頂けたら」と
貰ったものの
残念ながら
好みの物でなく
お気持ちは
温かく嬉しいものの
どうしても
飾る気にはなれず
これはしばらく
そっと仕舞うことに
なりそうかと思いつつ
試しに
養子先を探して
職場に持ち込む
するとどうだろう
「アラ素敵」
欲しいと言ってくれる
同僚たち
これまた喜んで
貰っていただく
以前とみると
格段に物が減った今
こうして
必要でないモノを
どこかで生かす
余裕がある
断捨離が
ただ『棄てる』ことではなく
生かして『捨てる』ことを
実感 ✨✨
私の断捨離
まだまだ続きます