おはようございます。税理士の細川ひろみです。

 

だいぶ気候も秋らしくなり、過ごしやすくなってきました。

 

今日は旅費交通費の範囲について

 

 目次

 1 旅費交通費とは

 2 出張旅費は給与?

 3 旅費交通費なのに交際費?

 4 チャージ金額は旅費交通費にならない?

 5 まとめ

 

 

1 旅費交通費とは

  出張のための旅費や仕事に必要な交通費を言います。

  例えば、バス、タクシー電車代、定期代、高速道路の利用代金、駐車料金

  航空券、ホテル宿泊代、出張時の食事代などが旅費交通費になります。

 

2 出張旅費は給与? 

  出張旅費は基本的には旅費交通費になります。

  実費部分はもちろんのこと、出張旅費規程を作っていれば、その規定で決めた

  日当も旅費交通費として計上できます。

 

3 旅費交通費なのに交際費?

  接待でお得意さんと会食をしたあとに、タクシーで帰宅した場合には、このタクシー代

 は旅費交通費ではなく、接待交際費になります。

  ”交際費等とは、交際費、接待費、機密費その他の費用で、法人が、その得意先、仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為(以下「接待等」といいます。)のために支出する費用で一定のものを除く” 国税庁より引用

  とありますので、接待の後のタクシーも交際費に含まれるということになります。

 

4 チャージ金額は旅費交通費にならない?

  Suicaやパスモに3,000円をチャージしたら、そのチャージした3,000円をそのまま旅費交通費

 にすることはできません。

 なぜなら、最近はSuicaやパスモで支払のできるお店も増えてきました。

 つまり、電車に乗るため以外にも飲み物や食べ物も買えてしまいます。

 だから、チャージした金額をそのまま経費にしたいのならば、そのSuicaやパスモを事業専用

 &交通費の精算専用にすれば、チャージ金額をチャージしたときに経費にできます。

 その場合にも、切符売り場に行けば履歴が出ますので、それを定期的に発行して、

 領収書と一緒に保存しておく必要はあります。

 この方法であれば、交通費精算書を作る必要もありませんので、手間もかかりません。

 従業員が大勢いる場合でも、それぞれに仕事用のSuicaを作ってもらえば、経費精算の

 手間を省くことが出来るのではないでしょうか。

 

5 まとめ

  旅費交通費というわかりやすそうな科目でも、出張旅費精算書や旅費規程をつくるなどすれば、

 適切に節税することができます。

  ICカードも有効に使えば、 わざわざ細かい現金精算をしなくても済むようになるので、

 会社にとっても、従業員にとっても時間の節約になります。

 まだ、活用されていないという方は、今後検討してみてはいかがでしょうか。