がんの疼痛としては侵害受容性疼痛(内臓痛・体性痛)と神経障害性疼痛の分類が使われますが、がん患者さんの痛みだからといってがん疼痛だけではありません。痛みの種類によって鎮痛方法が異なるので、意識して見分けましょう。


がんのところが痛い

(膵癌の心窩部痛、骨転移の局所の痛みなど)

→非オピオイド鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬


がんで傷ついた神経に沿って痛い

(鎖骨下リンパ節転移の上肢の痛み、腰椎転移の下肢の痛み)

→非オピオイド・オピオイド・鎮痛補助薬(リリカなど)


がんで起きていることで痛い

(イレウスの腸管拡張、脳転移の頭蓋内圧亢進など)

→原因療法(上記ならイレウス管・サンドスタチン、ステロイド・グリセオール)


がんの治療の後遺症

(術後の創痛、放射線治療の皮膚炎・粘膜炎など)

→非オピオイド、鎮痛補助薬など(オピオイドは適応なし)


がんと直接は関係のない痛み

(もともとの腰痛やひざの痛み、廃用に伴う腰背部痛など)

→非オピオイド、姿勢・動作の工夫、原因療法など(オピオイドは原則適応なし)