アンデス山中で考古学学術調査隊が洞窟の奥に人工的に造られたと思われる空間を発見した。三辺ともに10m位の四角い空間だ。床・壁・天井は磨き抜かれた花崗岩で造られている。壁面には見たことも無い文字がびっしりと刻まれていた。文字の文化を持たないインカ帝国のものとは違うようだ。特に目を引いのは床から2mほどの高さの壁面に直径50cm壁面からも50cm飛び出ている赤く塗られた円柱形の石の構造物だ。その石の表面には手の絵と×の印が描かれていた。学者達は難しい論議を始めたが、突然ポーターの一人が言った。

 

「それは何かのボタンで、押すな!って事じゃない?」

 

この発見は世界中を巻き込んだ論争に発展し世論は『押すな』派と『押せ』派に分断され、ついに結論は国連に委ねられた。議場での議論の中、金髪で身長190cmの大男の某国大統領が言った

「俺もいつも傍にあるボタンを押したくて仕方がないんだ。押そうとするとすぐ側近にめられる」

議論は尽くされた。理性より好奇心が上回り結論は『押す』てボタンを押す大役はなぜか日本のお笑い芸人三人組に決まった。

 

いよいよボタンを押す日が来た。お笑い芸人三人組は大勢の関係者達が見守る中、ボタンの前に進み出た。そしてお約束の掛け声?が始まった。

「押すなよ。押すなよ。絶対押すなよ!」

ボタンは押された。…何も起こらない。一時間後。…何も起こらない。数人の見張りを残して参加者はその場を離れた。落胆の色は隠せない。

 

 数時間後、地球は『自転』を止めた。

人類滅亡のカウント・ダウンが始った。