mixiやフェイスブックでは知人に見られるし、こっそり思いの丈をぶつけたいのでここで。
『転職』
この単語は自分には無縁だと思っていた。
200○年に大手メーカーに入社し、研究開発本部に配属。
希望通りの会社、希望通りの配属で全ては順調に進むと思っていた。
いや、思い込んでいた。
しかし間もなくあのリーマンショックが起こり、各企業は大きな痛手を負う。
大変だな、とは確かに思った。
でもまぁなんとかなるだろうという気持ちが8割を占めていた。
大企業が故の『余裕』があったに違いない。
自分で選んだ会社だ、
腐っても『タイ』であって欲しいという願望でもあったのかもしれない。
何事もなかったかのように日常は過ぎるが、徐々に不穏な空気が流れ始める。
リーマンショック以降立て直しや踏み止まる各社がある中で、うちは違った。
いつまでたっても業績が回復しそうにない。
株価は右肩下がり。今や全盛期の株価の1/10以下にまで成り下がった。
給与が数%カットされ、ボーナスも電機連合が定める最低水準まで落ちた。
さらに半年後、給与はさらに3倍ほど削減され、ボーナスは半減するまでの対策を取られた。
連続の大赤字。目も当てられないほどの純損益。
とうとう大規模リストラにまで発展した。
明らかに士気は下がった。
やる気がなくなる。
若手の少ない年収をそこまで搾取してどうするつもりか。
若手の年収削減率と経営陣削減率が大して変わらない。
中には年俸50%カットの役員もいるだろうが、
もともと2000万や3000万も貰っているのだから当然だ。
全くもって若手のモチベーションを下げるのが上手い会社だと言わざるを得ない。
正直、もうだめだなと思った。
当時のトップも責任を取らない。むしろ自分は関係ないと思っているのではないだろうか。
社員への誠意が全く感じられない。
文句はたくさんある。
そして文句は誰にでも言える。
この状況で一体自分は
『どうするのか?』
そこが重要であり、毎日自問自答した。
いくら考えてもやはり残された選択は、
会社に残る、か
会社を去る、かのどちらかしかない。
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時はしばらく遡って、
実はこんなメールが1通会社に届いていた。
スカウト会社からのスカウトメールだ。
特許などの技術情報で欲しい人材を探し、新しい会社を紹介するというもの。
この時点ではどんな会社が紹介されるのか、
どんな話なのかは分からない。
会うまで詳細は語れないとあった。
初めは怪しいと思って反応していなかった。
しかし、ボーナスが半減されることが決定したとき、このメールを思い出した。
話だけ聞いても良いかなと思ったのだ。
そしてとうとう、一種の覚悟を決め、
スカウト会社のエージェントと会うこととなったのだ。
・・・つづく。
