新しくオープンしたデパートへ行って来た。
新しいデパートやスーパーって、初めて入る時は本当にワクワクする。
今回オープンしたデパートは、今までにない規模で、
外観も内装も私が住む場所にはなかった、洗練された都会の世界が広がっていた。
どのデパートもショッピングセンターも車がすぐにいっぱいになってしまうのに、
ここの駐車場は満車になることが想像できないくらいに広くて、
日本の食べ物もたくさんあって、ワクワクは止まらなかった。
けれど、この都会的なデパートに入って思い出したのは
私がここに移住してきた頃、主要道路しか舗装されていなくて、
いつも砂埃が舞っていたあの風景。
田舎っぽくて、でも自然がいっぱいあった。
ちょっと不便だけど、気取らなくていい、
美しい自然に囲まれて、のどかな気持ちで暮らす人々。
そんな環境が好きだった。
自然が少しずつ失われる度に、本当に便利なものがたくさんできた。
あの頃は、ここにショッピングセンターが何個もできて、
広い道路がこんなに整備されて、
大都市にあるものと変わらないデパートができるなんて、
全く想像もしていなかった。
だから、その頃はそんなデパートがある都市に行くことを楽しみにしていた。
もう行かなくてもいいんだ。
ここで手に入ってしまうんだ。
嬉しいような、なんか残念なような気持ち。
便利になればなるほど嬉しいのに、
ちょっと悲しいような、さみしいような気持ちがいつもある。
それは、ちょっと不便だったあの頃も良かったと思うから。
人間は自然を破壊して、より便利な生活ができるように開発していく。
それは、本当に止まらない。
特に人が集中する場所は、開発がどんどんすごいスピードで進んでいく。
この20数年で、ここも劇的な変化を遂げている。
20年前の私が全く想像していなかったレベルの今がある。
でも、人間が開発を進めて自然を一方的に奪うようで、
結局自然には勝てない。
壊した自然を、いつか自然が奪いにくる。
それは津波の時に感じたことだった。
自然災害が多い昨今、どんなに人間が時間をかけて造り上げたものも
自然はあっという間にそれを奪っていく。
本当に自然の威力に人間は敵わないと思う。