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リターゲティング広告――マーケチームが歓喜する高パフォーマンスの活用法と注意点

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/05/09/10219

リターゲティング広告とは何か?
以前に自分のサイトを訪問したことのあるユーザーをターゲットとするマーケティング手法。

ウェブ全体にまたがるディスプレイ広告ネットワーク上のバナー広告を用いて、過去に自分のサイトを訪問したことがあるユーザーに特定の広告を表示する仕組みのことをいう。「リマーケティング」と呼ぶ場合もある。

通常のディスプレイ広告は「知らない」人が対象
リターゲティングは「知っている」人が対象

リターゲティング広告では、以前にあなたのサイトを訪れたことがあり、あなたのブランドをすでに見知っているユーザーだけをターゲットにするマーケティング手法だ。

サイト全体を対象にすることもできるし、あなたのサイトの部分に行ったユーザーをターゲットにすることもできる(特定のコンテンツを見たユーザーや、以前に購買を完了したことがあるユーザーなど)。いずれにしても、過去にサイトにやってきたことがある人に的を絞って広告費を確実に使うことができる。

通常のディスプレイ広告は、購買行動の「じょうご」の第1ステージにいるユーザーをターゲットにしている。そうした広告では、実際に行動を起こさせるまでには長い道のりが必要だ。あなた自身を知ってもらって、信頼を構築し、効果的にブランドを印象づけるといった、さまざまな段階を積み重ねていく必要がある。

自社サイトにビーコンを仕込んでリターゲティング用のクッキーを喰わせる

登場するのは、次の3つのシーンだ。

あなたのサイト(訪問チェック)
ディスプレイ広告ネットワークのシステム
広告ネットワークの広告を掲載している他のサイト
リターゲティングは次のような流れで実現される。

まず、あなたのサイトに、リターゲティング広告用のウェブビーコン(ピクセルタグ、JavaScriptなど)を仕込んでおくことで、あなたのサイトを訪問したユーザーに「訪問したことがある」マークを付ける。

このビーコンのコードは、リターゲティング広告のサービスを提供している広告ネットワークから提供されるもので、前述のように(a)サイトの特定のセクションに仕掛けてもいいし、あるいは(b)サイト全体にも仕掛けることもできる。

あなたのサイト内のビーコンを置いたページへだれかがアクセスすると、その訪問者のブラウザに「この人はリターゲティングの対象ページを訪問した」ことを意味するクッキーが発行される。こうした訪問クッキーをもったユーザーは「オーディエンス」と呼ばれる。どのオーディエンスがどの広告主のどのビーコンページを訪問したことがあるかは、リターゲティングのシステム内で管理されている。

そして、あなたはディスプレイ広告ネットワークのシステム上でリターゲティング広告を出稿する。その際に「自社のビーコンページを訪問したことがあるオーディエンスに広告を表示する」ように指定するのだ。

すると、その広告ネットワークの広告が表示されている他のサイトをオーディエンスが訪問すると、広告ネットワークのシステムが「このユーザーはリターゲティングの対象である」と判断して、あなたの広告を表示する。

オーディエンスの規模は、リターゲティング広告キャンペーンの成否を大きく左右する。まだリターゲティング広告を試す段階ではないとしても、オーディエンスを獲得する取り組みを始めることは強く薦めたい。過去の訪問者からなる質の高い集団は、大きければ大きいほどいい!

ちなみに、オーディエンスに属する訪問者がコンバージョンして、あなたにとって広告を見てほしいターゲットではなくなった場合、ターゲットから除外するようにコンバージョンページでクッキーを消すこともできる。コンバージョンした訪問者に別の広告を見せたい場合には、また別のクッキーを喰わせるビーコンを追加することもできる。クッキーの発行に使用するビーコンを仕掛ける順番については、かなり複雑なことができる。

広告を表示するサイトも、一般のディスプレイ広告ネットワークを購入する場合と同様に、自分で管理できる。あるサイトで成果があがっていないと判断したら、リストから外せばいい。広告を見せる相手や見せない相手は、かなり自由に制御できる。

サイトにやってきた人全員をオーディエンスにすることもできるし、まずは小規模なオーディエンスからスタートすることもできる(たとえば、カートのページまでは進んだが実際の購入には至らなかったユーザー)。いずれにしても、この追跡手法はきわめて効果的だ。SEOmozでは、われわれの側でつけた一意的なコンバージョンIDを送り返すようにし始めていて、リターゲティング広告の実施を任せている代理店と協力して、コンバージョンを二重、三重にチェックしている。こうした細かい追跡は、後でもっと詳しく説明しているとおり、非常に強力で信頼性が高いものになる。プロセスの一般的なイメージは下の図のような感じだ。


*リターゲティング広告の効果を高めるためにケイシーという名をつけなければならないわけではないので、ご注意を。
クリックスルー・コンバージョンと
ビュースルー・コンバージョンの両方を測定

一般的なディスプレイ広告の測定とは違って、リターゲティング広告は実のところ、クリックスルー・コンバージョンとビュースルー・コンバージョンの両方を判断材料にする。代理店に依頼しているなら、たいてい、合計のコンバージョン数だけでなくこの2種類を分けてレポートしてくれるから、パフォーマンスのあり方をどういう方向に持っていきたいかを決めなければならない。

クリックスルー・コンバージョンとは、表示されたリターゲティング広告をユーザーがクリックした直接的結果として起こるコンバージョンを意味する。

ビュースルー・コンバージョンというのは、アシストのようなもので、ユーザーがリターゲティング広告を見た時点ではクリックしなかったが、広告を見たことで企業名やサービス名を認知し、後日、別のルート(他の広告や自然検索など)でサイトを訪れてコンバージョンするものだ。したがって、ラストクリック要因だけを見て判断すると、別のチャンネルに起因するコンバージョンだと見えるものだ。

考えれば分かるように、2つの数値の割合はテストの間つねに変化するものなので、自分の広告やランディングページについては学ぶべきことがたくさんある。われわれがとても興味を引かれたのは、純粋にブランドのみの広告(ロジャー・モズボットとわれわれのロゴだけ)が、両方のコンバージョンについて信じられないくらい効果を上げていたということだった。これは、われわれがディスプレイ広告戦略全体を最適化するのに役立ってくれた。

【ad:tech tokyo】 広告主企業は「トリプルメディア」をどう捉えているか-それぞれの役

【ad:tech tokyo】 広告主企業は「トリプルメディア」をどう捉えているか-それぞれの役割を探る
japan.internet.com 編集部
http://japan.internet.com/wmnews/20101101/3.html

インターネットにおける企業と消費者のタッチポイントは、「Paid Media(お金を出して出稿する広告メディア)」、「Owned Media(自社で運営するサイトや販売拠点など)」、「Earned Media(ソーシャルメディアなどの情報波及メディア)」という「トリプルメディア」に分類され、それらをバランスよく活用する「統合型マーケティング戦略(IMC)」が重要視されている。マーケティングする企業はその「トリプルメディア」をどのように捉え、それぞれに役割を与えているのだろうか。

デジタルマーケティングカンファレンス「ad:tech tokyo 2010」で10月28日に行われたパネルディスカッション「日本におけるトリプルメディア・トリプルスクリーンの複合戦略」では、花王株式会社 Web 作成部長の石井 龍夫氏と元本田技研工業株式会社のウェブマスターで現在は株式会社ビービット 広報宣伝部長の渡辺 春樹氏が、マーケティングを実践する企業から見た「トリプルメディアのそれぞれの役割」を語った。

渡辺氏は、ホンダ時代にインターネットのトレンドに合わせた様々な施策を実践してきたが、「トリプルメディア以前」の時代を「検索エンジンの時代」と振り返り、企業サイトのサーチエンジンマーケティングとして、自社サイトの SEO 対策を徹底的に実践し、企業活動に関連するあらゆるキーワードで検索結果上位を獲得してきたという。「リスティング広告が検索エンジン対策だというのは間違いだ」と指摘し、あくまでオーガニック検索において1位を目指すことが検索エンジン対策だと指摘した。

渡辺氏は、トリプルメディアの中でも「Owned Media」を最重視しており、「自社の商品を売るために、一番活用するメディアでなければならない」と語った。買う時に一番頼りになるメディア、企業のデジタルマーケティングで行われるすべての活動の帰結に存在しなければいけないメディアなのだ。



渡辺氏が示したトリプルメディアの関係図
この考えは、同日に行われたソーシャルメディアのセッションで World Communities CEO の Laurel Papworth も「自社メディアを消費者に対するプレスセンターと位置づけ、商品やサービスを検討してもらうために必要なあらゆるマテリアルを提供することもできるだろう」と語っており、企業が「消費者が求める情報」を真摯に提供していくことが販売促進上最も重要なのだ。

また渡辺氏は、「自社メディアを強化すれば、Paid Media 以上の存在になれる。Paid、Earmed はサブ的な存在になる」と語り、ソーシャルメディアとしてのファンクションでさえ自社メディアで実現できるとした。自動車販売について言えば、消費者の初動は販売店、専門雑誌からメーカーサイトに確実にシフトしており、企業のウェブサイトが販売店来訪のきっかけになっているとし、自社メディアが消費者の心をどうつかむかが最重要となるのだ。

一方、石井氏は Earned Media の役割に期待を込めている。Earned Media は Paid Media、Owned Media が発信する情報に「評判」というエッセンスを加え、それが購入検討者の背中を押すものであるというメカニズムを重視しており、「生活者は情報発信者である」、「増幅された評判が消費者の購買意欲になる」と語った。

また、その「評判の増幅」について花王では「情報は濃いところから低いところに落ちる」という方程式に基づいた戦術を実践しており、新商品のリリース時には「速いスピードで情報に敏感な生活者(アーリーアダプター)に対して濃い情報を届ける」という。

また、話題を増幅させるキャンペーン展開にも積極的で、例として健康飲料「ヘルシアウォーター」のキャンペーンを紹介した。Twitter と連動して「歩くをつぶやく」と銘打った施策では、「ヘルシア」の告知や宣伝を一切行わずただ参加者に「みんなで歩いて、それを共有しよう」というメッセージを打ち出し、歩いた時間を距離に換算したり、参加者の合計を公表し目標設定をするなどのインタラクションを提供した。

結果、14500回のツイートが集まり、それがフォロワーを通じて247万回露出されたという。その中には参加者から自発的に「ヘルシア」に関する内容やキャンペーンを好意的に評価するツイートが含まれていたという。


「ヘルシア」Twitter キャンペーンの波及効果
企業は消費者に対して「彼らが求めるコミュニケーションのきっかけを提供する」という作業が重要であり、花王はこのキャンペーンを通じて「歩いて健康になろう」という簡単な、しかし消費者が求めているメッセージを投げかけることで、多くの参加者から「ヘルシア」というブランドに対して好意的な評判を得ることができたのだ。彼らは花王にとって重要な「パートナー」となり、情報発信者として彼らの周囲にいる消費者の背中を押す存在になるに違いない。

渡辺氏は「Owned Media」を、石井氏は「Earned Media」を重視しているが、それでは「Paid Media」の役割はどうなるのだろうか。両氏の意見は分かれ、渡辺氏は「新しい顧客を得るためのきっかけになる」、石井氏は「ソーシャルのトリガーになる」と語る。いずれの役割においても、広告は「無関心視聴者」「情報を知らない読者」に気づきを与え、企業のコミュニケーション活動に参加するための背中を押すチャネルとしての役割が求められることになりそうだ。

<ONE PIECE人気の理由>大人も夢中強いメッセージ

<ONE PIECE人気の理由>大人も夢中強いメッセージ

毎日新聞 2月1日(水)13時35分配信

 本が売れないこの時代に、単行本の初版400万部というから驚きだ。海賊たちの冒険を描いた尾田栄一郎さんの漫画「ONE PIECE(ワンピース)」。3日には最新の65巻が出る。この国民的コミックの人気の秘密に迫った。

 主人公は「海賊王になる」のが夢という少年、モンキー・D・ルフィ。悪魔の実を食べたため、全身が自在に伸びる「ゴム人間」だ。伝説の海賊王が残した 「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探し求め、剣術や航海、狙撃などの特技を持った仲間をつくりながら立ちはだかる敵と戦い、成長していく。

 97年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載がスタート。10年には57巻が初版300万部で、小説「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を抜いて出 版史上最高を記録。昨年11月に発売された64巻は初版400万部、全巻の累計発行部数は2億5000万部を超える。アニメ放送も99年に始まり、映画も ほぼ毎年新作を公開。35以上の国・地域でも出版されている。3月からは初の展覧会も東京都内で開かれる。

 「少年ジャンプ」の読者は小中学生が中心だが、「ワンピース」のファンはお父さん、お母さん世代にも広がっている。紀伊国屋書店の調べによると、コミッ クの購買層の9割は19歳以上。特に20~40代の女性が4割を占める。編集部には「親子で楽しんでいる」という声も届く。「今年で連載15周年を迎える のに、1巻から最新刊までの全巻が定期的に版を重ねている。こんな作品は極めてまれです」(集英社広報室)

 宝探し、仲間、旅……物語の骨格は一見、従来の漫画と変わらない。どこが違うのか。「SOSには『絶対に』応えるなど、仲間とのつながりを非常に大事に している。さらに登場人物のセリフは強いメッセージ性を持ち、大人の鑑賞にも堪えうる。それらが、これまでの漫画とは異なるところですね」。そう語るのは 「ルフィの仲間力」の著者で関西大教授(ネットワーク分析)の安田雪さん(48)だ。例えば、行動を共にしながらもなかなか心を開かなかった仲間が「助け て……」と涙を見せるシーンがある。それに対し、ルフィは「当たり前だ!」と叫ぶ。

 名ゼリフを集めた「ワンピース ストロング・ワーズ」も出版され、思想家の内田樹さん(61)が<二一世紀日本が生み出した一種の「聖書のようなもの」だと言っても決して誇張ではない>と解説を寄せている。

 それだけではない。「仲間同士のつながり方も、状況に応じてリーダーが代わるフラットな関係。一致団結して頑張れとボスが言うような昭和の体育会系的メンタリティーとは、全く違うものです」と安田さん。

 それにしても、メガヒットが生まれにくいご時世に、これほどの支持を得ているのはなぜなのか。「『ワンピース世代』の反乱、『ガンダム世代』の憂鬱」の 著者で経営コンサルタントの鈴木貴博さん(49)は「今は雇用、社会保障、安全など信じられていたものが崩れている時代。だからこそ困難に向き合いながら も自分を信じ、仲間を信じて、自信を持って前に進んでいく主人公たちの生きざまが人々の心に刺さっているのではないか」と分析する。

 一方、安田さんは「こういう時こそ一緒に夢を見たり、何かを成し遂げる仲間が大切だと、誰もが切に感じている。この作品には、課題を解決するヒントがあり、上の世代が若い世代を理解するための『共通言語』になりうる」と話す。

 さて、今からでも全巻制覇の「大航海」に出るべきか--。【大槻英二】
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