歯科医のクラさんの紹介で総合病院へ搬送された時には意識もハッキリしておりさっきのアレはなんだったのか?というぐらい普通に戻っていた。
ひろた「クラさん、すみません。なんか変な事になっちゃって・・・」
クラさん「とりあえず一通り検査してもらって!ご家族には連絡しておいたから!」
クラさんがいてくれて本当に心強かった。30年、病院とは無縁な人だったから尚更だ。
その後、医師からの指示で血液検査から頭のCT、レントゲンなどなど
注射なんて何十年ぶりにしただろうか?やはり気持ち良いものではない(後に馴れまくるのだが)
ほどなくして母親が到着しクラさんにお礼を言ってクラさんは呑みなおしとばかりに店にUターン
ひろたオカン「急に電話来たからビックリしたやんか!ほんで、どーなん?」
ひろた「わからん。オレも何が起こったんか全くわからん。せやけどこれは死んだなってあん時はめっちゃ怖かった」
ひろたオカン「あんた、ずっと無理してたから過労ちゃう?」
この世代の人間はなんでも疲れや過労で済まそうという気質である。
待合室で小一時間ほど経った頃だろうか看護師さんに呼ばれ診察室へ
医師A「特に異常はありませんでした。最近、忙しくされてましたか?寝れてますか?疲れがでたんでしょうか・・・」
横を向くとオカンのしたり顔
ひろた「うーん、と言われてもずっと同じ調子で働いてましたからね」
医師A「最近、強いストレスとかは?」
ひろた「毎日がストレスですわ!わはははは・・・」
医師A「とりあえず、何かあってはいけませんし本日は点滴を打ちますのでこのまま入院してください。明日、大丈夫そうでしたらお帰りになられても結構ですので」
ひろた(え・・・点滴?入院?マジか・・・)
その後、点滴を受けながらボーッとしていると店を終えたかおさんがやってきた。
かおさん「ひろた!大丈夫?しんどい?」
優しい妻である。
ひろた「なんか過労とか疲れとか曖昧な感じやったわ。今はなんかボーッとしている」
どうやら安定剤と栄養剤を点滴されていたようだ。
かおさん「大丈夫そうやし、お腹空いたし帰るな。明日の朝、迎えに来るわ!」
忙しない妻である。
10分いたかいないか・・・かおさんとは学生の頃から付き合ってたので10数年来のツレである。命に別状はないみたいなので、ま、こんなもんだろう。
翌日
診察室へ通されそこで『デパス』というトランキライザーをいただき帰宅。
精神安定剤と聞いて怖くなって飲むまいとゴミ箱へ捨てた。本当におバカさんである。
ちょうど定休日だったので夕方ぐらいまでのんびりと過ごした。
ただ、まったくと言っていいほど食欲がない。結構、食べる方なのでいちまつの不安が脳を過ぎる。
そして夕食・・・悪夢の第二章が始まる。
つづく