「生きていくということ」 ~ 一年を振りかえって ~ | Sign YOGA 〔聴覚障害者対象 手話ヨガ〕

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 聴覚障害者の皆さんを対象に呼吸、ヨガのポーズ、瞑想などをツールとして、体の柔軟から心が柔軟になることを目指しています。身の周りで起きる出来事をできる限り受け入れ、無理をせず、人と比べない、いつも笑顔で生活でき心身の調和に繋がることをサポートします。

一年が終わろうとしています。
この一年、たくさん笑ったか・・・・
たくさん泣いたか・・・・・
たくさん喜んだか・・・・
たくさん感謝したか・・・・と我がこころの一年を振り返ります。

生きていくということ、
これは私たち命を授かったものの使命であります。
生きていくことは、
しんどく大変なことの方が多いものです。

毎日が楽しくて、おもしろくて、
感動することばかりで、愛する人と一緒で、
病気をせず事故にもあわず、仕事も家庭もうまくいき、行きたいところへ行き、
欲しいものを買える・・・・、
そのような人は一人もいないはずですね。

人はみな、重い荷物をしょって山を登っていくごとく、
ただひたすらに時間という道を歩いています。
この道の長さは一人ひとり違います。
そして、
肌で感じる風も太陽の暖かさも、
鼻で感じる木々や花の匂いや土の優しい匂いも、
目で見える夕焼けや青空、雪景色、
聞こえる耳なら、大切な人の声、様々な音色を奏でる楽器の音、
それらは同じであっても、感じ方は一人一人違います。

時間はもとに戻らず、私たちは来た道を引き返すことはできません。
歩き続けていく道々でゆったりと自然の恩恵を受けながら、地球上のよいものに触れていきたいものです。
ときには疲れて立ち止まっている人に声をかけて、
自分の持っているものを分け合って一緒に歩いていきたいものです。
それは、時として身体能力や精神力であったりもします。
幼子やお年寄りを背負い、車いすを押し、見えない人の目となり、
聞こえない人の耳となり、
こころ病んだ人を理解し、皆と笑える、そんな力です。

一年を振り返り、
改めて、人は一人では生きていけない生き物で、
私自身、本当にたくさんの方々のおかげで生かされていると感じています。

今年のヨガは私にとって「落ち着き」の年だったと思います。
ヨガを始めて、いろいろと興味深々で、
新たな発見や気づきにこころ踊り、
ヨガファッションなども好きになって、
アーサナができたできないと一喜一憂した一昨年に比べると、
今年はじっくり自分だけのヨガを見つけられたように思います。
それは、アシュタンガヨガなどとはちょっと遠いかもしれませんが、
自分に優しい(甘い)アーサナと瞑想です。
ようやく、こころが先行してゆっくりと動きが始まり、
最初から最後まで呼吸を感じながら穏やかな時を過ごせるようになったと
感じます。

「こころの体操は実は呼吸なんです。体の緊張を緩めることなんですよ」と、
以前から指導で主張してきたことが今ヨガとつながっています。

今年は、クラスの仲間も増えてきました。
師匠の解説がストンと呑み込めない時もある仲間たち。
しばらくは、

「自分の気持ちや感情を確認する」

「自分の呼吸やアーサナに集中する」

てなことを継続していってほしいと思います。

自分を見つめることを怠らず、
ちょっぴり頑張って、
緊張感を持てるような目標を持って、
元気に歩いて行ければ、
行く道には、きっとたくさんの素敵な出来事が待っているように思えます。

今年のすべての頑張りに乾杯!
関わった全ての方に感謝です。
みなさまよいお年をお迎えください。
来年もヨガで心身の調子を整えてまいりましょう!
生きとし生けるもの全てが幸せでありますように。

NAMASTE

SEI

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