前回、前々回と、同様のお話を


もう一つ


ひばりの親子という話です。



村人が大勢やってきて「そろそろ麦刈りをしよう」と言っているの
で、ひばりの子供が母鳥に「それなら引っ越ししようよ」と言うと、
母鳥は「まだ大丈夫よ」と子供に答えました。



数日後に今度は2~3人の村人が出てきて「麦刈りしよう」と言って
いた時も、母鳥は「まだ大丈夫よ」と言いました。



そして、ついに1人の村人が「そろそろ麦刈りをしよう」と出てき
た時になって初めて、子供に「さあ、引っ越ししましょう」と語っ
たのです。



こちらの話は、人間は「みんなでやろう」と言っているうちは、
誰も本気になっていないことを示唆しているそうです。
この前の「村の祭り酒」と似た話で、


フランスの心理学者リンゲルマンが行った実験のお話。

何人かのグループで綱引きをさせたところ、
1対1で綱引きをしたときはお互いに全力で綱を引き合います。

この場合の力を100とすると、

2対2で綱引きをした場合は1人当たりの力が93に減少します。

さらに3対3で綱引きをした場合には85に減少、
そして8対8の場合には実に49にまで減少したということです。

つまり、参加人数が増えれば増えるほど個人の貢献度が落ちていくという

現象ですが、言い換えると、
『人は集団になればなるほど、手抜きの心理が無意識に働く』
ということを意味しています。


これを『リンゲルマン効果』というそうです。

もし万が一、、「自分一人くらい」と思う人が居るならば、
私は(私達は)その人を許してはいけない。そう思います。


実績を上げ、会社や世の中で評価され、
自分自身も幸せだと思える人は、きっと
「自分が何とかしなければ」という強い意志と責任感を持って
生きていると思うのですが・・・。
ある人から聞きました。
よく出来た話なのでご紹介します。
村の祭り酒という話です。収穫を祈念して、夏祭りをする村があった。祭りでは、お酒が入った大きなたるを、みんなでパーンと割って始める風習があった。ところがある年、貧乏でお酒が買えなくて、みんな集まって「どうしよう、これじゃ祭り開けねえな」と悩んでいた。するとある人が、「みんなが家からちょっとずつお酒を持ってきて、たるに入れたらどうだ?」と提案した。「それはいいアイデアだ」ということで、みんなが持ち寄ってたるがいっぱいになった。「これで夏祭りを迎えられる。良かった」ということで当日にパーンとみんなで割って「乾杯」と言って飲んだら、水だったという話です。みんな、「俺1人ぐらい水を入れても分かんないだろう」と思っていたんですな。身に沁みて考えさせられますね。