この2年3ヶ月は本当に充実した日々を過ごせたと思う。
彼女と言う存在は私の世界を広げてくれた。
出会いは会社の同年代の女性職員からの紹介で
当分彼女はおらず、女友達もいなかった私は興味本位で紹介を受けた。
その女性職員を介してLINEの交換をし、
そのその夜には電話をかけて来た気がする。
彼女はY子という。
Y子とは同い年かつ、彼女には兄がおり、
中高生の時に見ていたアニメ・漫画などがある程度被っており、
話は盛り上がった。そこで私はもっと話してみたいと思った。おそらく彼女も。
初めて会った時に「私を女としてみれますか?」と言われ、
その圧力に若干引いてしまったが、
しばらく連絡をとるうちに「一緒にいたい」という気持ちが生まれ、付き合う流れとなった。
Y子は前職をうつ病により退職しており、薬で療養中であった。
また、20代前半には元カレと結婚直前まで行ったが、相手親の反対に遭い、別れたという過去がある。
結婚や男性と交際することへのトラウマを持っていたのかもしれない。
特に結婚など考えていなかった私は数年先のことなど考えず、
ただ彼女と楽しい日々を過ごした。
1度目の別れ話が出たのは付き合い始めて半年が経った時だった。
Y子は私のことを好きだと言ってくれる。
私はY子のことを好きだといえなかった。
ただ愛情はあり、大切に思っていた。
私にはこれが「好き」という言葉で表現する感情かどうか分からなかった。
2人の恋愛的感情にはギャップがあった。
彼女は泣き出してしまい、私も泣いた。辛かった。
私は今の自分の気持ちのままいたら、これからもY子を傷つけるだろうと思い、
別れを切り出した。
Y子は私と離れたくないといい、私も離れた方が良いと思いつつ
心地よいY子の隣から離れられなかった。
2人の感情はギャップを抱えたまま交際は続いた。
そこに感情の差があることわかったまま。
それからも何度か「本当に好きなのか」「つき合っている意味はあるのか」と問われ、
曖昧な返事しかできない私にY子も不安を募らせていったと思う。
と同時に私はY子のことを時々「重い」と感じるようになってしまった。
私がもっとY子に寄り添って、彼女の求める答えを伝えられれば良かったのかもしてないができなかった。
私はY子が重くなってしまうのは彼女の性格のせいだと思い、
女性心理を調べ、趣味を持つことを勧めたり、イメチェンを勧めたりしたが、
「私と連絡とりたくないから趣味を持てというのか?」とか「今の私が嫌なのか?」とか
彼女が欲するものは「私からの恋愛的アプローチ」であるがためか、拒否されてしまった。
その後も数回別れ話が出たが、お互い答えを出せず、翌日にはいつも通りだった。
交際から1年半経った頃か、結婚の話をするようになった。
お互い28歳で一般に言う結婚適齢期だ。
彼女は最初から結婚を考えていたんだと思う。私は考えていなかったが。
私は結婚には怖気付いていたが、同棲には興味があったので
「まずは同棲してから結婚を考えましょう」と言うことで家を探したりした。
その瞬間には結婚の確証はなく、いつかするだろうと言う程度の気持ちだった。
そして、結婚する覚悟もないのに何を思ったか、お互いの家族にお互いを紹介し合ったのだ。
その時は「これから一緒に住みます」と言うような気持ちで結婚への第一歩だったが、
一歩踏み出した途端、立ち止まってしまった。
それどころか確保していた物件もキャンセルし、後戻りしてしまった。
なんと身勝手な振る舞いかと、今も思う。
そしていつか結婚すると言う曖昧な答えを伝えたまま、
彼女は結婚の話をすると私が不機嫌になると思い、伝えたい思いを抱えたまま。
数ヶ月またいつも通り交際したのち、別れを伝えた。
このまま続けても結婚を1つのゴールとするなら、彼女はゴールできないかもしれない。
お互いの結婚に対する考えやタイミングが会っていないから。
そう思い、一方的に別れを告げ、意見を変えなかった。
「私が変わるから。嫌なところを全部直すから。もう一回だけ。」と号泣する彼女に対し、
ただ首を横に振った。
ここで首を縦に振ると、彼女はさらに自分の意見を言えなくなり、
不満不安を溜め込み、辛い思いをするだろうと思った。
このまま続けたとして、数年後に同じことになればもっと辛い。
彼女は「前職で病気になり元気を無くしていたが、あなたに出会えて明るくなれた」と言っており、
彼女にとっては天国から地獄に突き落とされる感覚かもしれない。
本当に辛い思いをさせた。
それが昨日の話。
ふとした事を連絡していたLINEもできなくなり、
今まで当たり前にあった存在を失くし、心にはしっかり穴がありている。
食欲はない。
この2年を振り返るととても辛く、泣きそうになる。
でも前を見ると涙は出ない。
私は思いや悩み、考えを中々言葉にしないことでY子をたくさん悩ませたのだろう。
2人でいた時間は過去になったがかけがえの無いもので、確かに幸せだった。
こんな情けない男を好きと言ってくれてありがとう。
今までありがとう。