こんにちは。イタリア料理シェフのhiroです。
僕は、彼女に僕の気質を度々注意されます。昭和時代にスポーツで進学し、職人の世界に身を投じて偏った考えがあるのは無知でしかないと痛感させられます。
僕のスタートは三ツ星レストランからのスタートでした。なにかあれば小突かれる、怒鳴られるが当たり前で、誰もがパワハラなど感じていなかったと思います。このストイックさが一流だとも感じていた時代です。
僕の見習いの頃は同じ年の3年先輩がいました。彼らは中学を卒業してすぐに見習いに入り、僕達が高校を卒業して見習いに入ったからです。
彼らにとっては、僕達は面白くない存在だったと思います。よく陰湿ないじめもありました。しかし、この陰湿ないじめに我慢できるのもせいぜい6ヶ月がいいところです。
いつまでも我慢できるわけがありません。ある日、6畳程の広さの冷蔵庫で一緒になり、僕が物を探していると、意味もなく、後から小突いてきたのです。
誰もいない冷蔵庫の中、黙っているわけがありません。僕は冷蔵庫に在庫してあるコーラの小瓶を持って殴ってやりました。すると、頭から血を流して逃げ出したのです。コーラの瓶は割れません。多分めちゃくちゃ痛かったと思います。
今なら完全に解雇になると思いますが、当時の総料理長が元気で活きががいい、次にまたやればクビにする、と言われて問題にならないようにしてくれました。完全に今の時代にはそぐわないやり方です。しかし、この日から同じ年の先輩は、僕に一切触れることなく、仕事はやりやすくなりました。
これらの事が当たり前に行われ、名店ならではの事だと信じてやまなかったです。妥協のないストイックさが一流だとも感じていました。悪気もなく、当たり前に行われていました。
この考え方が彼女には全く受け入れられません。もちろん彼女の考え方が今の時代に沿っている普通の考え方なのです。しかし僕はたまにそういう気質がちょろっと出てしまうことがあります。これを注意してくれるのも彼女が初めてです。僕は改めて気付かされます。絶対に直していかないといけない部分なのです。
昨今は、仕事場ではトラブルが嫌なので、できるだけ余計な会話もしないようにしていました。もちろん部下との飲み会にもお金だけ渡して参加する事はあまりありませんでした。
時代に沿ったコミュニケーション能力はつけなければなりません。現代はいろんなハラスメントがあります。正直ついていけてない部分もあります。
昔のような勢いはもう僕にはありませんが、若いスタッフと関わらないと言う選択よりも、ハラスメントを知った上で関わった方が仕事はやりやすいと思います。
彼女とも、ずっと一緒にいたければ、身につけないといけない最低限のマナーです。自分のためにもこの最低限のマナーを身に付けていきたいと思います。