食品に定められた新基準値が制定されてから、4ヶ月が経過しました。

海産物の汚染、冷凍ミカンの汚染、最近ではうどんに使われている国産小麦の汚染など、市民測定室を通じて情報が色々と入ってきています。

一般食品の新基準値である100ベクレル/kgを切る食品や、海産物は沢山市場に出回っています。


横浜のうどんは70ベクレル/kg

芦ノ湖のブラックバスは94ベクレル/kg

冷凍ミカンについては、10ベクレル/kg前後


国の基準値以下であるから安全と言いますが、この基準値そもそもの設定が、食品市場や先物取り引きなどの経済活動に支障をきたさない為に、健康への影響と経済優先主義の考えとが拮抗して出来上がったものです。

また、芦ノ湖のブラックバス等は、100ベクレル/kgを越すと、出荷が自粛されて、94ベクレル/kgになると、自粛解除になるのもおかしな話です。

同じ魚でも個体差によって数値は変化するでしょうし、同じ検体でも計測の度に数値には20%の変動が生じます。


何が安全で、何が安全ではないか、研究者によって言い分が違い 市民は一体誰の言葉を信じればいいのか分からなくなってきています。

食品添加物、放射性物質、生活習慣、遺伝的体質、科学物質、医療被曝等、癌発生時における要因は数限りなくあります。

しかし、列記した要因がどれくらいの危険リスクがあるかは分かりませんが、小さなリスクでも侵さないことが望ましいのではないかと思います。

つい先日 意見聴集会の席上で、福島第一原発事故について「放射能の影響で亡くなった人はいない」という電力会社社員の発言がありましたが、人は放射能ですぐには亡くならないかもしれませんが、
食品添加物、放射性物質、科学物質などは、催奇形性を誘発させることが分かっています。


今 国が定めた新基準値を安全と見なすか、見なさないかは、個人の選択に任せられていると思います。

危ないと思えば、避ければいいし、危なくないと思えば そのまま食材購入に気を使わなくてもいい。この問題は、あくまでも個人が選択することです。

ただ、昨年の原発事故以来の国の対応を見ていると、国の方針は到底 信用出来るものではなく、疑ったほうがいいと思います。


私達 こどもまもりたい は、この基準値は、やはり子供達に健康リスクを背負わせていると認識していますので、この基準値の在り方には断固反対の姿勢をとります。

先日、相模原市学校保健課と、給食の放射能測定について話し合いを行いました。

冷凍ミカンなどにセシウムが入っておりましたが、そのミカンや、事前検査でセシウムが入っていると判明している給食食材については、提供を辞めて下さる様に考えなおして欲しいとの話し合いです。

学校保健課からはこのことに関して、はっきりとした回答は得られませんでしたが、

どうもニュアンスとして、保護者の要望の声が大きく出てくれば 担当課としても 動きやすいという感じのようです。

国がOKという事案に関して、自治体単独ではっきりとNOと意思表示する事は難しいのですが、保護者が辞めて欲しいという要望が多くあれば、それは無視出来るものではありません。


子供達がセシウム入りの給食を食べることに反対であれば、ぜひ
セシウムが入っている食材を使わないで欲しいという声を、学校保健課に届けて下さい。

私達のグループが声を大にして反対を唱えても、多くの保護者の声の力に優ものはないのです。