昨日 我が娘の保育園の運動会がありました。

前日の雨もあり、中止かな?と思っていましたが、運良く晴れてくれました。

また、前日に地面が濡れたお陰で、園庭は土ぼこりもたたず 埃っぽさはまったく無い状態で子供達は動き回っておりました。

そして、土ぼこりが 無かった訳がもう一つありました。

園庭の写真を載せておきます。

(写真をクリックすると拡大します)
$こども まもりたい


写真の中央から左側の砂の色が灰色に変わっているのが分かりますでしょうか。

どうも、前からあった表土の上に、新しい砂を撒いて、埃が立つのを防ぐ処置を施した様なのです。

放射能対策というよりも、埃対策でこういった施策を園側は行ってくれたのだと思いますが、なんだか少しホットした気分になりました。

埃が舞うことを防ぐだけでも、保護者は安心すると思うのです。

$こども まもりたい


昨年の夏 園長先生に、園庭の表土の件で、相談に伺ったのですが、その後 全く返答もなかったので「だめだったか」と、諦めていました。

放射能対策で新しい砂を撒いた訳ではないのかもしれませんが、それでも 私は素直に喜んでいます。

園長先生 ありがとうございました。

昨年8月のブログ記事を抜粋して記しておきます。



本日、娘が通う相模原市内の保育園へ、放射能関係の相談に伺いました。/2011年8月記

対応してくださった園長先生は、今 相模原市の状態がどうなっているのか、放射線量はどれくらいが危険なのか、市はどういった対応を取っているのか、除染に際しての費用の概算はどれくらいなのか等、多くの疑問をお持ちで、出来れば子供達の健康のためには、危険なものは排除したいという姿勢でいらっしゃいました。

また何と! 保育園で ガイガーカウンターを購入しておりまして、放射線の計測も行っておりました。

そこで、本日は仕事が無いのでその線量計を園長先生より拝借して、園庭の土を1.5m四方削ってみる事にしました。

線量計のメーカーはあまり見たこともない、日本のメーカーでしたが、地面直置きで0.10マイクロシーベルト/時を計測しまして、土を6cm いつもの様に掘っていきました。

6cmの深さで、1.5m四方を掘ると、大体80kg~100kgの土が出るようですので、実際に園庭の除染となった場合は、大量の土が出る事になりそうです。

この地域はどれ位掘れば、線量が少なくなるかは掴めています。こういう機会に失敗すると前に進まなくなりますし、園の先生にガイガーカウンターの数値を見せなければいけないので、絶対に線量が下がると自信を持ち、汗だくになりながら掘っていきます。

「娘のためなら、エンヤコリャ、子供達のためなら、エンヤコリャ」と宝を見つけた犬のように掘る!


土を掘る前の線量は  0.10マイクロシーベルト/時  

6cm掘った地面は、 0.06マイクロシーベルト/時


どうだ!やっぱり下がったぞと、いう

結果が出まして、一緒にいらした主任の先生に数値を確認して頂き、後日 除染の方法や費用概算を園に伝えに行く事になりました。


自宅に帰宅し、webにて、除染活動をしている茨城の取出にある 稲保育園のブログを見て、早速電話。


http://swas.jp/ina/ 稲保育園

http://swas.jp/asunaro/ あすなろ保育園


電話に出られた、主任先生のお話では、毎日午後1時30分~2時の間の30分間、先生5人で600㎡(20m×30m)もある園庭の土を削り、0.4マイクロシーベルト/時くらいあった放射線量を、その作業で毎時0.14マイクロシーベルトまでに落としたそうです。

今後、仕上げに 業者さんを入れて、0.14マイクロシーベルト/時の線量をさらに、減らしていくとのお話しでありました。

さすがに、これには参りました。

先生って、女性ばかりのはずですから、もの凄く大変だったと思うのです。頭の中で想像すると、先生達が子供達を守りたい一心で毎日汗と泥にまみれて、 土を削っていったはずなのです。
これくらいの事は、やはりパパ達もやらねばな~と、自分が情けなくなり、相模原市でもやらなければならないと、強く思いました。

園庭の除染にかかる費用ですが、1㎡で1800円の費用がかかるとの話。(削る作業、処分費用をおそらく含んでいます)

ちなみに、土は残土処分場に捨てたそうです。(茨城でOKなら、相模原市は確実に大丈夫)


ここ、相模原市では除染作業を行った施設は確認したところ、まだ無いようですが、「稲保育園」の様に、職員だけで除染している園があるという事は、費用をかけずに、ゆっくりとしたペースでも除染作業が出来ることを意味しています。

この手があったか!と、稲保育園の存在は、一筋の希望の光を見つけたかの様です。


$こども まもりたい


$こども まもりたい


事故から1年が経過し、今でも相模原市内の学校の校庭や、保育園の園庭などは、50ベクレル~200ベクレルの間のセシウムが存在しています。

これくらいの濃度のセシウムは健康に影響を及ぼさないと行政は言われていますが、それでも こういった廃棄物的な健康に影響を与えるであろうと言われる物は、努力して排除して欲しいものです。(セシウム以外の放射性物質も存在している可能性も多々あります)

この国の状況が安定していない昨今、運動会で掲げられている、日の丸が何故だか 物悲しく見えたのですが、やはり 子供達の健康を守るためには、些細な事柄でもいいので、キメ細かく神経を使って 毎日を気持ちよく過ごしていきたいものです。

既得権に群がっている人々の誠意に向かって「こどもたちの健康を第一優先で考えて欲しい」と、一途の望みを持って訴えていくしかないのかもしれませんが、

娘の通う、保育園の判断のように 言葉では表さないけれど、埃の対策は考えていますよ~っと、行動で示して頂いたことは 混沌とした状況のなかでの救いでもありました。

校庭や園庭の芝生化や、スプリンクラーの散布、こういった上から砂を載せる施策など、出来ることは山の様にあるのです。

まだまだ、動いてくれる人達は大勢いると思います。

その人達が、動いてくれます様に 小さな声を挙げて、世の中に伝えていくことは大切なことだと感じた運動会でした。

何よりも、土埃が舞い上がらないなか、子供達が元気で走り回っていることは、嬉しいですよね。