リーレーションシップ座間のブログから転載します。

座間放射能測定室からの報告です。

日光市が行っている修学旅行中に出てくるお弁当の放射能検査について、現地と教育委員会の担当課に、真意を問い合わせをした方がいいと思います。

これは、酷いと思います。

以下、本文になります。




相模原市のお母様からご相談いただきました。


スペクトルの見方がわからない、とのこと?


何故スペクトル?と思ったのですが、


どうやら小学校の日光修学旅行


そのお弁当を日光側が測定して


学校側も保護者に向けて安全だといっている


その測定結果をみてどう思われますか?とのお話でした。


実際にみせていただくと、その「安全」とはこんなものでした。


Relationship座間



これをみて



「不検出なんですね!よかった!」とおもってしまうと



それは安全詐欺に引っかかったといってもいいでしょう。



測定下限値をみてください。



さらに以下・・・



Relationship座間




ちょっとびっくりしました。


こんな汚いスペクトルをよくも外部に出せたものですね・・・カーブにもなっていません。


どうやら対数表示になっているみたいです。読めやしません・・・


問題がいくつかありまして



1つめに

おべんとうを丸ごと測定

です。これではゲルマニウム半導体検出器でも検出が難しく、混ぜての測定だと単品で20Bq/kg以上ぐらいでないとND(不検出)となってしまいます。



2つめに

この汚いスペクトルです。これでは何もわかりません。

さらに食品なのにたったの10分(600秒)しか測定してません。たとえこれが土壌の測定でも短い測定時間です。食品でNaIシンチだと最低でも30分以上必要です。しかも混ぜてうすめて測定ですから、基準値超えのものがはいっていてもNDとなるでしょう。ほぼかならず食品に入っているカリウムK-40でさえ検出されていません。



3つめに

この日立アロカの機種ですね。NDが出しやすい機種として行政に人気です。

さらにポリ袋直です。せめて新しい専用のマリネリをつかってほしいところです。



4つめに

これを見た校長先生以下の先生方が数字の意味がわからず、ドヤ顔で「安全です」

いってしまうところです。



つまりは全てNDにしてしまう測定です。


こんなずさんな測定をもって「安全」としてる、


だから「安心」しなさい


というところ


Relationship座間


そこへ子供達を預けなければいけません。


このように


勉強もしていない


子供目線になれない


原発事故を無かったことにしている自分本位な方々に驚きます。


日光ブランド情報発信センター・放射線測定室


というところが測定されておりますが


どこからの指示でどんな方がこのようなずさんな測定をしているの非常に興味があります。


この測定で分ったことは

日光ブランドが計り知れたということです。


大人はいって応援してあげて結構です。行政や会社関連で使ってあげればいいと思います。


ただ個人的には…


こんなひどい安全詐欺…


保護者がうるさいから 「測ってあげましたよ」 ぐらいのものでしょうか。


そしてそのスペクトルや数字をみせてごまかして騙すような人間がいる。


そんなずさんな観光地に行って応援する理由がみあたりません。


さらにひどいことには


現地の給食の検出下限値も同じように土壌を測るような それぞれ30Bq/kg なんです。
(合算だと60Bq/kgです。牛乳だと既に基準値超えです)


子供を大事にしないところへ、何故わざわざ子供を行かせるのか・・・


神奈川県もそれぞれの市も教育委員会も校長先生以下の先生達


もう少し勉強してせめてこの文章ぐらいは理解してほしいものです。


みなさんは


以上を安全詐欺の典型的な例としてよく覚えて置いてください。


わざわざ人や予算をつかって、稚拙なイメージを与える。


こんな測定はやらないほうがまだマシだと思います。


本気で安全を確立して、親御さんを安心させて、子供達を呼ぼうとするなら、


測定ひとつに関してもいくらでも改善できる余地があるはずです。


(文章 座間放射能測定室)