父の転院


遠距離介護で片道およそ100キロの施設へ通っていました(コロナ前のお話です)


      時には電車とバスを乗り継いで行きました


      車の走行距離もどんどん上がるしガソリン代もかかるし、時間もお金もどんどんなくなりました

      父は施設からすぐ電話をしてきて何かを持ってきて欲しいと言うので、私の住まいの近くの施設を探しはじめました


  私の住まいの近くにわりとすぐに施設が見つかり、手続きしようとしたところで

      リハビリテーション病院内で再び父は脳梗塞を起こし、倒れてしまいます

     意識はなんとかあるものの話すことも動くこともできなくなっていました


      文句を言いつつもリハビリ毎日頑張っていたのに、脳梗塞が再発とは

     それに今回の脳梗塞は後遺症もひどく

目では少しこちらを見るものの

意志の疎通ができなくなっていました


      思わず「お父さん! 治ってお家に帰るんでしょ! またリハビリ頑張ろうね」と無表情な父に

声をかけました


    ずっと目を見開いてポカンとしたままだったのに私のその声は届いたようで

    急に顔をクシャクシャにして泣き始めました

父がこんなに子供のように泣いたのは

初めて見ました


    厳しくて気難しい父でしたので今まで泣いたリしたことはなかったです


    声は出ていないものの、表情では大泣きです

大口を開けてわんわん泣いていました

   

   私に励まされて自分はもうだめだと言いたかったのだろう

   そう言おうとしてもうまく言えない

  悔しくて泣けたんだろうと私は思いました


   骨を折っても泣き言を言わず自力で歩いて帰ってくるような気丈な父の限界を感じました


   <次回に続きます>